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侑李「A、帰らないの?」
あれから、少し気にしてしまってうまく話しかけれなかった。
「サボりの罰で… サッカー部の手伝いしなきゃ。」
侑李「 あーあ。 じゃあ、僕待ってるよ。」
「え? 」
いいよ、とは言えない。
上がるの私の家だし。
私がいなきゃ、不法侵入になる。
「うん、 じゃあ終わったら教室行くね。」
-「おい、薮! これに氷入れてこい!」
「はいっ!」
先生から、クーラーボックスを渡された。
失礼しますって言って教員室に入って、
冷蔵庫を開けて、氷を入れるだけ入れた。
「おんっも…」
後先考えずに氷を入れすぎたから持った時の衝撃が半端なかった。
でも、戻すって選択肢もできないし。
「今日だけ、 頑張る……」
気合を入れて、グイッと持ち上げる。
−−−−−−−−−−
大貴「 やっぱり入れすぎてる。」
「大ちゃーん、おもーい!」
大ちゃんは私がクーラーボックス一杯に入れるって予想してたのか、
休憩時間にこちらへ来てくれた。
頑張るとか気合い入れたのにすぐに大ちゃんに頼ってしまった。
いや、いやいや。大ちゃんが優しい顔するからだからね!!
大貴「ほら、貸して。」
「ありがとう」
大ちゃんが小走りでこっちへ近づいてきて、私の持っていたクーラーボックスを貸してって
私は素直にそれを託すことにした。
大貴「..ぷっ」
ひょいっと持ち上げて何故だか笑った大ちゃん。
「え?なに?」
なんか、おかしかったかな...
−−−Aって、ちゃんと女の子してんだな。
って、...どういう意味ですか。
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作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時