◎ 069 ページ20
・
侑李「… クラブとか行ってんの? 行ってたら偏見の目で見るよ?」
「行ってない、行ってない!」
侑李「AにGPSつけよっかな。」
なんて、ある意味変態の様なことを言い出した侑李。
「杏ちゃんにつければ?」
何故、自分から彼女の話題を出してしまうのだろう。
ああああっ、私なに言ってんの!!!!
..怖いんだ。 侑李が近すぎて怖い。
これでまた私の手を離したときの悲しみは、大きいと思う。
だから自分から侑李を遠ざけて痛みを軽減しようとする。
一瞬でも期待なんて持ちたくない。
結局、ってなるのなんてわかってるから。
侑李「僕はAと話してんだけど。」
「そんなんわかってる。」
不機嫌そうにする侑李に対抗して、私も負けじと冷静に返した。
侑李「わかってない。」
私の目から視線を外し、横を向いた侑李。
なにがわかってないのかが、全然わからなくって私は戸惑う。
侑李が感情を露わにするってことはあんまりない。
刺々しい言葉を放ってくるけど、不機嫌ってわけじゃないんだ。
そんな彼を見るのが久しぶりだった。
718人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時