好きなだけ、それだけ

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宏太「 あれ？山田。てか、母さんなにやってんの… 」


「お兄ちゃん 、 お帰りなさい ‼ 」




私が山田と母を観察していると、兄がいつのまにか帰ってきていた。

私と同じ反応をする兄。

ですよね、そう反応するのが普通ですよね。





母「涼介くんと一緒にご飯食べようって家に入ろうとしてる。」




いや、そうじゃなくって...その態勢はなんなんだって。

なんでくっついてるんだよって聞きたいんだと思うよ？兄は。





宏太「 山田 、食べてくの ？ていうか、飯作る当番Aだけど。」




そう言って私を指指す兄。そうだよ。今日ご飯作るの私だし。

もう１１時で、ダイエットをしてる私は食べないから３人分。私が４人分作るの？





母「知ってるわよ。 決まりは決まりでしょ？」


「わかったけど…」





人にご飯作るのは嫌いじゃないし作ってもいい。

けど山田にとなると少し緊張する。



母はバクバクひたすら食べて、兄は『おいしい』って笑顔で言ってくれるから

料理を不味いって言われた経験がないんだ。


...しかも他人だし。

確か、山田って料理出来るんだよね？さらに緊張するじゃん。

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