好きなだけ、それだけ

◎ 028 ページ29

・




「えっ？ いいの！？」


涼介「なんだよ。俺が断っちゃおかしい？」


「うん、おかしい。」




だって私といるの嫌でしょ。

疲れるっていうでしょ、どうせ。





涼介「お前の中の俺の印象悪すぎ。」


「ああ！山田が天使の笑顔を浮かべた！！

けーと、見た！？私に笑顔を向けた！！」




こんな笑顔私に向けたことなんて半年振りだから、

びっくりして山田を指しながら興奮気味になりながら圭人に言った。





圭人「うん、みたみた。久しぶりだねー。」





頬杖をつきながら、歓声をあげてまじまじと涼介を見る圭人。





涼介「おい 、 俺だって笑うわ。どんな奴だと思ってんだよ。」


「えー？ そりゃあねぇ・・？」


圭人「ねぇ〜！」





怪しく微笑んで圭人に目を合わせると圭人も同じこと思ってたみたいで、息があった。






客「りょーすけ！待たせてごめんね？」


涼介「待ってないよ！」




客がトイレから出てくると、瞬時にスイッチをオンにして山田は客ぬ天使の笑顔を浮かべた。






「あ、ねえねえ。英語教えて？」


圭人「うん、いいよ。」




圭人は帰国子女だから、英語がペラペラ。

だから偶に英語を教えてもらってるんだけど私が馬鹿すぎるからいつも困らせている。


今日も困ってもらおう。

◎ 029→←◎ 027

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す