好きなだけ、それだけ

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それからすぐに山田目当ての客がやってきて、私たちは端に追いやられた。





圭人「 最近お店入れなくてごめんね？ 」





席に着くと、すかさず謝ってくれた圭人。

休んでる時私を気にしてくれたのかな？

そう思うと凄く嬉しかった。


それと同時に圭人と休みの時間を奪った気がして申し訳なくなった。






「ううん！ 山田がいたし、お兄ちゃんも偶に来てたから。」





お姉ちゃんのパシリとしてね？・・嗚呼、可哀想なお兄ちゃん。




圭人「薮くん来たんだ！ 会いたいなあ、全然見てないや。」


「圭人とお兄ちゃんって不思議なほどタイミング合わないよねー！」




兄と山田はよく被るのに圭人と兄が被っているところはずっと見ていない。





「あ 、 じゃあさ。 今度遊びに来てよ！ 」


圭人「いいの！？ 薮くんに会いたいっ！」




圭人はいつも、私がほしい言葉を返してくれる。

だから圭人とのキャッチボールはとってもうまくいく。

圭人が私に合わせてくれてるのかもな。

そう思うと尊敬の目で見てしまう。





「お兄ちゃんも喜ぶし、私も嬉しい！」


圭人「Aが喜んでくれるなら、俺も嬉しいよ。」





またー！そんなことサラッと言っちゃって。

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