新ポメグラ・ガール３

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「…んー…」



槇原「Aちゃん。」

「…うわ、！…びっくりさせないで。…わっ！！」


目的の人物が急に現れたら驚いてしまうじゃないの。

ひょこっと顔を出してきた槇原くんを見て後ずさりすると、何かに躓いてバランスを崩してしまった。




槇原「平気！？どこも打ってない？」

「…うん。」



咄嗟に伸びた手ととって、

槇原くんに支えられた体。



…以外と、手。厚いんだなんて。




槇原「ところで、誰探してたの？」

「…あ、……キミ。」

槇原「えっ？俺？」



なになにって、目を輝かせて。




槇原「……ん？さっきAちゃんからの差し入れなら俺も貰えたよ？」




なにも言わずに綺麗にラッピングされたお菓子を差し出せば、「大丈夫」とか言って受け取ろうとしない彼は。



「こないだ貰ったチョコ。あんな高価なの貰ったらちゃんとお礼くらいしないと、でしょう？」

槇原「……俺のために？……バレンタインの当日に？」

「要らないなら持って帰…」

槇原「いる！いるし！…本命の子にチョコ貰うとか初めて…」

「やめっ、何も言うなっ！」



うっかり口を滑られてしまった槇原くんの

頭をコツンと叩くと、彼は何故か真っ赤な顔をして「ありがとう」といった。



「……お気になさらず。」

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