ポメグラ・ガール

◎ 042 ページ46

・




光「 薮くん、おつかれさまー！」




少し世間話をしたあと、

光が寄ってくとこがあると言って

先に帰っていった。





宏太「お疲れ！」




光を見送って、 Aと龍太郎のとこに

行こうと、後ろを振り返った。





宏太「お、山田お疲れ！・・・どうした？

凄く不機嫌そうな顔してるけど… 」





足音が聞こえなかったのに、急に後ろに

現れた涼介に一瞬驚くも すぐに切り替えて

挨拶をすると、


なぜだか涼介は元気がない様子だった。





涼介「いえ。 お疲れさまです。」



宏太「ああ…、お疲れ … 」




宏太に気づいて、無理やり口角を上げる涼介。

疑問に思いつつも、涼介になにも言えなかった。



宏太の横を無理やりの笑顔で通り過ぎる涼介の

背中を見つめていると…





「 金返せ泥棒！！！」





Aが誰かに罵倒する声が聞こえ、

振り向く。





龍太郎「ごめーん、お財布忘れちゃった。」



「そんなぶりっ子してても無駄！！！ 」





龍太郎とAの喧嘩って言ったらいいのか…

まあ、仲良しそうにしてる様子が見られた。






龍太郎「 … 効かないか。」



「効かないわっ！」




なにかピンと来て、さっきの涼介の顔が

宏太の頭の中に浮かんだ。




宏太「…もしかして…、 ないよな。」



「あっ、薮くん！！！ 龍が泥棒した！！！」



龍太郎「はっ、してないっす！！！」

◎ 043→←◎ 041

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す