ポメグラ・ガール

◎ 037 ページ41

・





２００４年 ８月１３日 _________...




昨日オーディションに受かって

見事ジュニアになったレッスン生たちが

始めてレッスンに参加する。






「ねえ、森本くんだよね！？

森本龍太郎くんだよね…！！」




龍太郎「… あ、はい。 」





隅っこで一人シューズを履いていた森本龍太郎。


オーディションのときに同じ年っていうの

気になってて彼と山田くんだけは覚えてたんだよね。







「私、吉川Aっていうの！

森本くんと同い年なの！！ 嬉しい！」





始めて同い年のジュニアがやってきた。

戸惑う森本くんにガンガン自己紹介する。







侑李「 吉川さん、 困っちゃってるよ 」



「… あ、ごめんなさい！」



龍太郎「… いや、」






早く仲良くなりたくて、

熱中して話していたら一方通行だとわかり

急に我に返った。






龍太郎「僕も、 気になってた…
同い年ってこともしってましたし。

その ・・、覚えててくれて嬉しいです。」



「… よかったああ！

嫌われたかと思った。 」





龍太郎「ちょっとしつこかったですけど。」



「うそっ 」←





特に表情を変えず、真顔で言う森本くんに

素直に凹む私。





これが最初の出会い。




・

◎ 038→←◎ 036

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す