キンプリ家の末っ子はヤンキー2

『大嫌いな薬』 ページ7

S:紫耀


「おいで。」



海「やだ。まじで嫌い」



「嫌いでも、やるの。」



海「むり。」



「無理じゃない。はい、よこになって」




海「やめろ！さわんな！やらせないから」



熱が高くて、いよいよ下げないと
脳にも体にも負担がかかってくるから
熱を下げたいんだけど…



座薬をしようと声をかけたらこんな状態。



「海人、病院行って熱下げてもらう？」



海「ふざけんな！ばか。
はじめは薬使わずに熱下げなきゃって
言ってたくせに。」



「熱全然下がらないだろ？そのままだと
頭の方にも体の方にも影響が出てきちゃうの」




海「しるか…」



「知ってるだろ。笑」



海「まじでむり。小さい薬なら飲む。
おっきい薬と、注射と座薬は無理。」




「小さい薬しか飲めねーじゃん。笑
じゃあ、選んでいいよ。病院で点滴か
家で座薬か。好きな方でいいよ」




海「人の話聞いてた？どっちも無理なやつだから。」



「だからね、やらないほうが無理なの。」



海「やだ。ほんと無理。」


「横になって？下にクッション入れようか」



海「やらねぇっつってんの。
まじでやらねぇからな。」




「もう…わかったから落ち着いて。
まじで熱上がるって…」




物投げそうな勢いだから
とりあえず一旦やめた。



海「ばかっ！大っ嫌い…」



やめてあげたのにこの言われよう…



「はいはい…笑」



…
…
…


海「んっ…っ、はぁ…」



やっぱり熱はどんどん上がって、
病院に連れて行こうか迷ってるくらい。



「海人？少しでいいから頑張ろう？
お薬使って少し楽になろう？」



海「いやっ…したくない…できない」



「できるよ、頑張ろっか。」


すこし気が参ってる感じがするから
今の海人ならできる。



「ごめんなー？そのままな。」



……………
みなさんどう言うお話が好きですか〜？？

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