キンプリ家の末っ子はヤンキー2

『言い合い』 ページ44

S:海人



「だから嫌なんだってば！！」



起きて朝ごはん、お昼ご飯が
運ばれてきて…



よく考えたらこのままだと
もう一日入院コース？って思って、
優にぃに聞いてみたら…



『紫耀に聞いてみよっか』って
言われて、ああこれ優にぃ知ってるなって
気がついてしまった。




紫耀にぃからは
『最低2日間入院』を告げられた。



そこからは言い合い！



紫耀「もう決まってることだから」



「だから勝手に決めんなって」



紫耀「大きい声出さないで。
体びっくりするよ」



体はだるいけど、
入院になる方が嫌だし。



「一人で帰るからいい。」



紫耀「ダメだってば。
今海人の体の中に悪い奴らがいて、
そいつを退治しなきゃいけないの。」




「…帰りたいんだもん。」



紫耀「お昼の薬飲んだの？」



「話すり替えんな！」



優太「ちょ、声でかい。
言葉遣いと汚いし。もう…」




「帰りたい帰りたい帰りたい！！」




優太「海人、担当医が帰れないって
言ってるんだから帰れないの。
それは海人がなんと言おうともう変わらないよ」




「…紫耀にぃのばか！！」



紫耀「俺かよ。笑」



紫耀にぃのせいで優にぃに怒られたんだもん！！



紫耀「熱上がったんじゃない？」



「っ、やめろや…さわんな！泣」



紫耀「泣かなくてもいいでしょ？
どうしたの？不安になった？」



「うるさい…いいの…泣」



俺だってなんで泣いてるのかわからない。



入院が嫌なのか、
病気が不安なのか、
怒られたから泣いたのか。



多分全部…笑




優太「…(ポンポン)」



紫耀「あとで気分転換に
散歩しに行くか？
車椅子だけど。」



「…か、ない…泣」



紫耀「そっか…苦笑
じゃあいきたくなったらおしえてね」



「…ん…」



なんだかんだあとで行くんだろうなーって
思ってたんだけど…



状況が変わった…



めっちゃ頭痛い…



優太「顔色悪いね」



カチッと音が鳴ったから
多分優にぃがナースコール押した。



看護師「どうしました？」



優太「顔色が悪くて、紫耀先生お願いします」



看護師「紫耀先生今いないので、
他の先生呼びます。」



え…

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