キンプリ家の末っ子はヤンキー2

『廉と海人』 ページ19

S:廉



「ごめんね？」



海「いやだっ…」



「ごめんって。」



肩をガチガチに固められて
吊られてる腕の海人にごめんねって
謝ってるんだけど…




海「いやだっ！！怒ってるから！怒」



まだちょっと不安定だから
幼さはある…



それがちょっと可愛いけど、
俺がそんなこと言っちゃダメだ。



俺のせいだし…



紫「許してあげて？」



海「い！や！だ！痛かった…」



紫「海人が廉の顔蹴ったんでしょ？」



海「覚えてない。当たっただけだよ」



覚えてんじゃん。笑



紫「な？おあいこでしょ？
廉もわざとじゃないでしょ？」



「うん…」




海「だってぇ…痛かったんだもん。
腕バンってぶつけて、痛かったんだもん」




まだ熱もあって頬が少しピンクで
幼さ倍増…



「ごめんねぇ？腕治るまではこき使っていいから。な？」



いつもの反抗的な海人には使えないけど
今日の海人なら…



海「…それならいいよぉ…ゲームしよって言ったら
やってくれるの？」



「いいよ。もちろん。」



…
…
…


海「いらないっ…嫌い。ごっくんできない」



薬でちょっと苦戦してる海人…



海「コキ使いさん！のんで？」




コキ使いさん？？？笑



何だそれ。可愛いけどやめてほしいわ。笑



「んー？薬？」




紫「(ふるふる。だーめ)」



口パクで伝えてくるけど、
それくらいわかりますよ。



「海人〜、ごめんな？
一部適用不可なんだよ。」



海「………いじわるぅ…」



あぁ…このままでいてほしい可愛さ。

『残ってる問題』→←『三男』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す