今日も兄弟は奮闘中

【悪化した勇太の気管支】R ページ34

S:勇太



「ふぅ〜」



仕事がひと段落したから、
家の日用品の買い出しにスーパーにいった。



その帰り道、
火災があったらしくて、
道が塞がれていた。



どうやって帰ろう…



「っ！ゲホゲホ…っ、ふぅ…」


やべ…



「っ、げほげほ…ゲホッ」



その場から少し離れて、
しゃがみ込んだ。



「ゲホッ…っ、…ゲホッ…」




マジ、苦しい…


「っ、ゲホゲホ…」



水飲まないと…



『え、何あの人。』



『大丈夫かな』



周りは心配したけど、
声はかけてくれなくて…



一人で苦しんでると
男性に『大丈夫？』って聞かれた。



「…っ、ゲホゲホ…」



男性は背中を摩ってくれながら
『喘息持ち？』ってきかれたけど、
喘息持ちではないから首を振った。



『とりあえずお水飲める？』って
袋から出したペットボトルを渡されて
『気管支が弱いのかな？』って
聞いてくれたから必死に首を縦に振った。



『なるほどね。この煙だね。』と
口に濡れたタオルを当ててくれて、
近くの建物の中に運んでくれた。



『救急車呼ぶ？』



「だ、…ぶ…っ、ゲホゲホ…」



『病院まで送ろうか。』って
言われたけど、そこまでしてもらうのは
申し訳ないって思って首を振った途端
俺の携帯がなった。



『ゆうにぃってひとから。おにいさん？』



「(こくん)」



『でるね』



その人が話をしてくれて、
優にぃがむかえにきてくれた。



優太「勇太！大丈夫？
すみません、助けていただいて。
ありがとうございます。」


優にぃはその人に挨拶してくれた。



ちょっとだけ咳は楽になったけど、
体がだるい…



…
…



S:優太



苦しそうに呼吸してるのに、
意地張って、『平気』しか言わない。



「顔色悪いよ。
さっき紫耀に連絡したら
病院でみるから来てって。」



勇太「…(ふるふる)」



「嫌じゃなくて
苦しいのは辛いでしょ？」



勇太「…」

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