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S:廉
海人の手を握ったら熱くて熱くて溶けちゃいそう。
海人の握った手がピクッとした途端、
海人の叫ぶ声が聞こえた。
海人「ぎゃー!泣」
「っ、…」
海人「やだー!かあさん!!ぎゃー!!泣」
俺はびっくりして何もできなかったけど
優にぃが海人のことを抱き上げて
背中をトントンして落ち着かせた。
海人「ゆ、うにぃ…こわい…おうちかえりたい…」
優太「目開けて?海人。ここおうちだよ。
海人のお部屋でしょ?ゆっくりでいいからね。」
海人「…んっ…びっくりした…こわい…泣」
優太「怖い夢見ちゃった?」
海人「(ふるふる)」
てっきりそうかと思ったけど…
俺が手を握ったから
『処置される』と勘違いしたらしい。
処置される=病院ってなったみたい。
「…ごめんなさい…」
海人「…んん…わる、…なぃ…」
紫耀「海人?どうした?」
海人「んん…ゆうにぃ…ゆうにぃ…がいい…」
紫耀「ん?」
海人は優にぃの首の後ろに手を回して
抱っこを要求。
優太「あっちょっ…点滴からまっちゃう。」
海人「んっ、やっ…やだ…」
優太「抱っこはするから
点滴注意しながらね。」
海人「んっ…」
海人の異変に気がついて
お風呂から走ってきた紫耀にぃは
髪の毛びしょびしょ。
紫耀「どうしたの?」
「…れが…おれのせい…」
優太「廉のせいじゃないよ。
廉が海人の手を握ってくれたんだけど
眠りが浅かったからびっくりしちゃったんだよ。」
海人「ゲホゲホゲホ…っ、…」
可哀想…
変わってあげたい。
海人「…ずっとここいる…」
せっかく頑張ってたのに
俺のせいで不安定にさせちゃった。
「…ごめんなさい…」
海人「っん、れん…て、ありがと…
つめたくて、きもちかった…」
「…ごめんね…ありがと…」
俺の手が冷たいんじゃなくて、
海人の手が熱かっただけなのに。
なんで海人だけこんな思いしないといけないんだ…
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紗穂(プロフ) - 面白くてすぐに全部読んでしまいました。他の作品も読みたいのですがパスワードがかかっており読めず残念です。その為パスワードを教えて頂きたいです。コメント方法がわからず、こちらで書かせて頂きました。すみませんがよろしくお願いします。 (4月1日 18時) (レス) id: 887b67b8d0 (このIDを非表示/違反報告)
しょー!(プロフ) - 来年も沢山読ませて頂きたいと思います!!よろしくお願いします💕 (12月31日 18時) (レス) @page50 id: aad0716208 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 2023年、椎茸さんの小説みれて最高でした😭😭来年もがんばって下さい!良いお年を!! (12月31日 15時) (レス) @page50 id: 4e262ef0f6 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸(プロフ) - 前世猫さん» 🤭🤭🤭いつもありがとうございます!!コメント見るとモチベ上がります🥰今年も後少しですね(1年早いな〜)これからも読んでくださると嬉しいです♪♪ (12月30日 12時) (レス) id: a963a52a12 (このIDを非表示/違反報告)
前世猫(プロフ) - わわ!!椎茸さんの小説待ってました߹-߹♡今年もあと少しですが、沢山見続けます!! (12月27日 0時) (レス) @page46 id: 45997e0687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎茸 | 作成日時:2023年11月26日 0時