episode.81 ページ31
*
ラウールside
ずっと考えていた。
最年少の僕が、大好きなお兄ちゃんに出来ることってなんだろう。
そんな時に阿部ちゃんから伝えられたのは、新しい治療？を始めたよって話。
辛くないはず無いのに、ひとりでどんどん前に進んでいってしまう。
弱さも見せてほしいし、しんどい時は頼って欲しい、助けたい。
でも年下は頼りないかな？
ひとり悶々としていると、
目「ラウ、今日これで終わりでしょ？このあと付き合ってくんね？」
大好きなめめからの誘いに、迷う事なく頷いた。
行き先は、最近よく連れてってくれるファミレスかな？
それともお散歩してカフェでも行くのかな。
なんて思っていたけど、送迎車の向かう先はめめの家の方で。
「めめんち？」
目「ごめん、ちょっと色々話したくて。」
「ううん、全然良いの、めめんち久しぶりだから楽しみだよ 。」
…
「おじゃましまーす、、」
わー、相変わらずお片付けが得意じゃ無い感じだ。
…とか言ってる場合じゃなくて、今日めめに誘われてここにきた理由。
まだめめは何も言わないけど、多分今僕が思ってるのと同じことなんだと思う。
目「あのさラウール、」
ラグの上に腰掛けてすぐ、めめがそう切り出すと同時に目の前に差し出されたのは、大量の本。
「これ、って、、」
目「これが正しいのかとかも分かんないけどさ、俺はただ黙って見守るだけじゃ嫌だと思ったんだよ。
嫌なら嫌って言ってくれて良い。
でも、もし、少しでも同じ気持ちだったら、
阿部ちゃんの病気のこと、勉強しない？」
俺はめめとしっかり目を合わせて、力強く頷いた。
めめは、「良かった」と安心したように微笑んだ。
「でもめめ、俺で良いの？」
リーダーの岩本くんや最年長で同期のふっかさん、他にも昔からずーっと一緒のメンバーもいる。
目「うん。ラウールだから声掛けた。
ふっかさんや岩本くんにいったら、良くも悪くもメンバー全員を巻き込むと思って。
でもそれってさ、阿部ちゃんは凄い気遣っちゃうと思うんだ。
だからこれは、俺とラウールの秘密。
もしもの時は、俺は1番にお前頼るからな。」
嬉しかった、っていうと語弊があるかもしれないけど、
最年少でみんなに守られてきた俺でも、阿部ちゃんの力になれるかもしれない。
それだけで少し、強くなれる気がした。
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ストロベリー - 3早く読みたいです 頑張れ〜 (2023年4月2日 21時) (
レス) id: 78d64c6e31 (このIDを非表示/違反報告)
円周率 - いつも楽しく読まさせていただいています。3のほうも読みたいと思っているのですがパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ (2023年3月8日 6時) (レス) id: 6ee190949a (このIDを非表示/違反報告)
みどり - 続き気になるので、楽しみに待ってます (2022年11月26日 1時) (レス) @page45 id: 1e919caffa (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。ちゃんと他のメンバーに支えられながらライブできるといいですね、、、 (2022年7月25日 1時) (レス) @page38 id: 436e54c814 (このIDを非表示/違反報告)
あお - このお話大好きです！更新待ってます、頑張ってください！ (2021年10月13日 15時) (レス) id: b9c7362213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2021年5月23日 22時
