どストライク

46話 ページ48

＿＿＿＿




HY「このままじゃダメだよ」




「…………分かってる」




ぽちゃんと角砂糖を紅茶に入れたハユンは、それをクルクルと溶かしながら語りかけるように話した。




HY「………告白、することをおすすめするよ」





…自分でもわかっていた。



今まで彼は私の理想に過ぎなくて。



私がひたすらに追いかけてただけで、付き合うとかあんまり考えてなくて。



それは全部、望みをそもそも持っていなかったから。




……でも、私はそこまでメルヘンな女の子じゃない。




自分に向けられた好意ぐらいわかる。




少なくともクリスマス一緒に過ごしてくれたということは他の子より特別なのかな、なんて思ってしまっていて。





………確実に、今の関係から進みたいって思う自分が居るんだ。




「………したいよ」




HY「頑張りな」





…このままじゃ、後悔するのは自分だ。




そろそろ白黒つけなきゃならない。






「……あぁ！なんか今から緊張する…」




HY「………チョンの中で、あんたが女友達っていう認識になって居ないといいけど」



「ねぇやめて怖ぃぃぃぃ」






自分に向けられた好意。



それが友達としてなのか、異性としてなのか。




さすがにそこまでは分からないけど。





「………私、頑張る！」



HY「ん、頑張れ！」







小さな望みに、




私はかけてみようと思う。

47話→←45話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す