どストライク

23話 ページ24

＿＿＿




………なんて言いつつ。




「…………無理だぁ！！！」




意気込んだは良いものの、結局なかなか言い出せずに居た。




なんでこんなに緊張するのかは分からない。




なんなら今日だって100回ぐらい好きって言ったけど、それより何倍も緊張するのだ。




「うう…意気地無しいいい」




なんて叫びながら枕に顔を埋めるのも何回目か。




うだうだしている間にもう12月中旬だ。




「………はぁ、そろそろ何とかしないと」




ジョングク君は絶世の美女ならぬ絶世の美男。いつ誰に予約されてもちっとも不思議じゃない。




…と、言うか。





めちゃくちゃ今更だけど。





「…彼女居るのかな」





いや、そんな素振り見た事ないし…
でも今まで夢中すぎてそんなこと聞いた事もない。





………私ってアホすぎ。






彼女いたら私ほんとに迷惑なやつじゃない？





それぐらいなんで聞いておかないんだろう。そしてなんで思いつかないんだろう。





…ひとつ思いつくと、ぐるぐる頭の中で絡まってますますネガティブになる。




なんて自己嫌悪に陥っていた、その時。





ヴーーッ、ヴーーッ…






枕元の携帯がバイブした。





気だるげにその画面を確認して、






「……ぎょえええええええええ！？！？」






思わず奇声を上げた。






TH「うるさい！！！」





リビングに居るオッパに怒られるけどそれどころじゃない。







だってだって。







携帯画面に「정국」って書いてあるんだもん。






ジョングク君からの初めての電話。






…………私今日死ぬのか？

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