【鬼滅の刃】輩 く ん × 天 然 ち ゃ ん【宇髄天元】

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「おい、嫌がってんじゃん、そいつ」


……誰…？

暗くて、よく見えない…


「誰だテメェ？」


「誰？お前らに名乗る名前なんてねぇけど…
せめて言うなら、“雪豹”、だな」


…雪豹

あっ、

天元くん……？


「ゆっ、雪豹だと！？
おいっ、お前ら逃げるぞ！！」


そう言ってアイツらは逃げてった


「ったく…
あんな弱ぇならヤンキーやんなっての…
こういう時だけ、このあだ名付けたやつに感謝だぜ…
ん？お前、秋音か？」


『やっ、やっぱり、天元くんかぁ…
よっ、良かったぁ……』


安心したのか、足に力がはいらなくなる


「おわっ、だ、大丈夫か？何もされてねぇか？」


『う、うん…特には…』


「良かった。立てるか？」


どうだろう

安心し過ぎたかな


『立てない…』


「ん。乗れ」


そう言われて、顔を上げた目の前にあったのは＿＿＿＿＿＿










＿＿＿＿天元くんの大きな背中




『ほへっ？』


つい、マヌケな声が出た

いや。乗れって


「いいから、立てねぇんだろ？送る」


『あ、ありがとう…？』


買い物袋を持って背中に乗る

…重くないのかな


『て、天元くん？重くない…？』


「あ？逆に軽すぎだ。ちゃんと食ってんのか？」


『なっ、食べてるよ！１日3食！欠かさず！』


「そうか。で、家どこよ」


『あ、あっち』


「お、同じ方向。ラッキー」


そう言って私の家の方向へ進む天元くん

天元くんの目線ってこんなに高いんだ…

………高っ

背が低い私にとっては未知の世界だ…


「何だ？高ぇか？」


『うん…いいな、高いって』


「ふっ、秋音はちっせぇからな」


『あっ、バカにした！
チビをバカにするなー！』ﾎﾟｺﾎﾟｺ


天元くんの頭を殴る


「いてててて。やめろ、やめろって！
わかったわかった。すまん」


『よしっ』


「俺は犬か、コノヤロー」


ふふっ

こんな優しくて面白い人がヤンキーだなんて…
そんなこと、ないよね

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