6年経営した本丸、乗っ取られました。2【刀剣乱舞】

一筋縄ではいかない ページ14

三日月(夢主サイド)






主から貰った札で結界を破壊し、扉を思い切り開けた。







鶯「...ひどい有様だな」





鶯がそう呟くように、部屋には重傷で横たわっている短刀や脇差

それに、本体に戻され放置されているものまで





「...だ、れ？」





横たわる短刀の中から一人がむくりと起き上がり、こちらを睨む





三日月「乱藤四郎か」




黄金色のような髪に少し桃色がかった髪は、いたるところがほつれ、髪が切れていた。

錬度はそこまで低くないが、手入れをされずに連続で戦に出されたというところだろう。
錬度は関係なく、連続で出陣というのはいくらなんでも無理がある。




乱「はやく、で、ていって...」




目の前で、浅く早く呼吸をしながら必死に話す乱藤四郎はおびえている様子だった





鶯「俺達は、ここの本丸の刀ではない。




政府から派遣された刀剣だ」





三日月「それに、お主らの元主もここに来ている







お主らを助けるためにな」







俺がそれだけ言うと、乱藤四郎は声も出さずひたすらにぽたぽたと雫を落とし、次々に畳へとしみを作っていった


鶯も俺も、目の前で泣いていることについては一切触れることは無く、二人とも無を保ったまま呪具を探した。





鶯「見つけたぞ」




そういって鶯が指を刺した場所にはすさまじい邪気を感じた







三日月「ほう、この箱の中とな...。」






見る限りは、白く塗られた綺麗な箱に宝石のようなキラキラとしたものが散りばめられていた箱だった。


このような呪具は見たことがあるが、ここまで邪気の強い呪具は見たことが無かった

ただ、この呪具は箱を開いてしまうと邪気が広がり、周りのものまで邪気で侵されてしまう
このまま一刀両断する方法が一番なのだが、ここまで強いと我等の刃ではどうにもならん。



それにこの箱の周りにも結界がはっておる






三日月「一筋縄ではいかないということか」

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