第82話 ページ23
雫side
炭「鬼が店で働いていたり、巧妙に人間のフリをしていればいるほど、人を殺すのには慎重になる。バレないように」
『なるほど…』
伊「そうか…殺人の後始末には手間が掛かる。血痕は消せねぇしな」
炭「ここは夜の街だ。鬼に都合がいいことも多いが、都合の悪い事もある。夜は仕事をしなきゃならない。いないと不審に思われる」
『僕は、善逸と宇髄さんの嫁三人生きていると思うな。そのつもり、覚悟で必ず助ける』
『伊之助君もそのつもりで行動をして、これだけは約束して』
『絶対死なないでね』
炭「…それでいいか?」
伊「……お前らが言ったことは全部な」
伊「今俺が言おうとしたことだぜ!!」
へ?
この後伊之助にペムペムしてやりましたよ
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鯉「もう支度はいいから御飯を食べておいで」
女1,2「「はーい」」
二人が出ていった後、鯉夏花魁1人になった
フワッ
炭「鯉夏さん」
『不躾に申し訳ございません。僕達はときと屋を出ます』
炭「お世話になった間の食事代などを旦那さんたちに渡していただけませんか?」スっ
鯉「炭ちゃん…雫ちゃん…その格好は」
『訳あって女性の姿でしたが、僕達は男なんです』
鯉「あ、炭ちゃんは知ってるわ。見ればわかるし、声も」
炭「……え?」
鯉「炭ちゃんだけは男の子だって言うのは最初からわかってたの。何してるのかなって思ってはいたんだけど…」
炭「(まさかバレていたとは)」
決め手はあれよね…嘘が下手な顔
鯉「事情があるのよね?須磨ちゃんを心配してたのは本当よね?」
『はい。嘘では無いです』
炭「いなくなった人達は必ず助け出します」
鯉「……ありがとう。少し安心できたわ。私ね…明日にはこの街を出ていくのよ」
『!!』
炭「そうなんですか!!それは嬉しいことですね」
鯉「こんな私でも奥さんにしてくれる人がいて…今本当に幸せなの」
『それは、おめでたい「でも…」?』
鯉「だからこそ残していく皆のことが心配でたまらなかった。嫌な感じのする出来事があっても私には調べる術すらない」
鯉夏さん…
炭「それは当然です。どうか気にしないで」
『鯉夏さんは笑顔でいてください』
鯉「……私はあなたたちにもいなくなって欲しくないのよ。炭ちゃん、雫ちゃん」
僕達はペコとお辞儀して部屋から出た
鯉「なにか忘れ物?」
鬼「そうよ。忘れないように喰っておかなきゃ」
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作者名:猫カフェオレ | 作成日時:2020年5月30日 6時