Dead World【Shota.W】2

＊ ページ46

Side正門


お金もなかったから葬儀をすることも出来ず

誠也くんはあっという間に骨になってしまった。


西畑「正門……」


誠也くんのお墓の前にボーッと座ってる俺のとこに大吾が来た。


西畑「……いつまでここにおんねん。

風邪引くで」


そう言って自分が着てたコートを

俺にそっとかけてくれた。


正門「……なんで、誠也くんやったんやろうなぁ……」


そう涙をこらえながら天を仰いだ。


西畑「警察の人が言いよったんやけどな、

誠也くん小さい子ども庇ったらしいで」


正門「えっ……」


西畑「迷子の子どもやったらしいで。

誠也くんのことやけ1人の子どもとか

放っておけんかったんやろな」


正門「……あほ…………。

ほんま、あほやろ。誠也くん……」


あほや……。

なんで、助けて自分が死んでんねん。







正門「なぁ大吾。

まだ犯人捕まっとらんよな？」


西畑「うん。まだ逃げとるって」


正門「俺、復讐したい。

誠也くんの仇取りたい」


西畑「正門ならそう言うと思ったわ……。

俺も協力する。正門だけやったら心配や」









ニシ畑「そっか。今日やったか」


俺らは2人で犯人を殺して死刑になった。


正門「……でもな、俺後悔してへんねん。

ちゃんと反省せなあかんのに、さ……」


ニシ畑「それでええんちゃう？

いつか気持ちの整理もつく時が来るよ」


正門「なぁ、大吾は後悔してない？

俺が巻き込んだせいで……」


ニシ畑「全然。

怒られるかもしらんけど

俺、正門は間違ってないと思うで。

……それだけ言いたかっただけ」


そう言って大吾は立ち上がった。


ニシ畑「よし。仕事戻るで。

もう正門のしけた顔見たないわ」


正門「ふっ笑 なんやねんそれ笑」








正門良規

生 1993年11月28日 大阪府出身 AB型

没 2016年6月27日

絞首刑により死亡


西畑大吾

生 1994年1月9日 大阪府出身 AB型

没 2016年6月27日

絞首刑により死亡

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