Dead World【Shota.W】2

＊ ページ27

Side深澤


まさか、ここで翔太に会うなんて思ってもなかった。

翔太がいるなら、尚更俺が死んだ理由なんて

話せるわけがない。


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翔太が上司を殺害してから

俺は翔太と仲が良かったという理由だけで

同僚から白い目で見られることが多くなった。


殺人鬼の友達。

あいつに近寄ったら殺される。


そんな噂まで流れた。




深澤「翔太、最近どう？」


翔太「まぁ、ボチボチ……って感じ？」


深澤「そっか。まぁ元気そうでよかったよ」


そう面会室で翔太と話す。


翔太がパワハラされてたこと、

俺は全く知らなかった……。

部署が違うこともあったし、

翔太は隠すのが上手かった。

だからこそ、翔太のSOSに気づけなかった自分に

少し責任も感じていた。


翔太はここに来てからかなり

やつれてしまった。

刑務所って結構精神的にも来るのかな？


深澤「最近、舘さんと会ってるの？」


翔太「うん……。

毎週土曜日に涼太来てくれるから……」


深澤「そっか」


翔太「……ふっか、もう来なくてもいいよ」


深澤「は……？」


翔太「俺どうせ死刑になるし……。

死刑囚に会いに来ても嬉しくもなんともないでしょ」


深澤「……それ、舘さんにも言ったでしょ」


翔太「…………」


深澤「翔太さ、バカなの？

俺らは死刑囚とか関係ない。

翔太だから会いに来るの。

翔太に会いたいからここに来てるの。

知ってる？舘さんね、翔太に会いに行った後

凄い嬉しそうに俺に報告してくれるんだよ？

だから、そんなこと言うなよ……」

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