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「ゾムが名前呼びするくらいには仲が良い様だが」
Aを名前呼びしていることに対する若干の皮肉を込めて言う。
別に付き合っている訳でもないのにな。
本当に醜い嫉妬だ。
「うぅん…俺Aさんのノートもとっとって、それだけやから…」
「えゾムがそんな面倒な事を！？」
「…Aさんに頼まれて…」
「嘘やろ…」
嘘やろ。ぜっったい気あるやろ。好きやろそんなん。
「ん…？なんや、どしたん？」
伸びた大先生を見るに、こっ酷く叱ったらしい。十字架切るくらいはしてやるよ。アーメン。
トン氏の心情を考えるに、「なんか面白そうやん。ネタにしよ」くらいだろう。
「それがなあ！ゾムが隣の人のノートを書いてあげてるっちゅーねん」
「………はぁ！？！？うせやろそんな」
まじでな。嘘やないん。嘘であって欲しいがな。
「それがどうも嘘や無いねんなぁ」
さっき伸びていたはずの大先生も会話に参加してきた。
回復はええな。慣れか。
「む、なんだ大先生、知っていたのか」
「ちょっと彼女伝いに」
「お前はよ書類纏めて出せや。ってか生徒会の評判落ちるから浮気も辞めろ」
「ﾋｮｯ。いや、まあ今のは許してや。それに女は俺の生命線やし？おん」
屑が。
「んで何？ゾムさんはそのかわいこちゅあんにご乱心でしゅか？」
「お前ぶっ◯すぞ」
「さ、殺意高」
「んでそこのところどうなんだ？ゾム」
ニヤニヤしながらゾムに詰め寄る。
好きじゃないって言ってくれ〜。両片想い見てんのめっちゃ辛い。
「…まあ、気になっってるっちゃあ…気になってる」
一気に心が冷える感覚。
あー無理やな。一筋の希望も無くなったわ。
「ヒュー！春が来たやんゾムに！」
「ネタにしたろ。…おーコネシマ。おん、実はな」
「ほう…どんな所が好きなんだ？」
もうこんな恋心捨ててしまえ。
しているだけで辛いじゃないか。
「ヒューヒュー！いやあ、遂に恋バナをする時が来たか…！」
「ロボロお前…春も来おへん癖に何言っちゃってるんですかねぇ？」
「くそ…何で俺だけカウンター食らうんや…」
ロボロを煽る体制に入ったゾムを見て、はぁ、と溜息を吐いてしまった。
誰か見ていたかと警戒し小さく辺りを見回す。
どうやら誰も気付いていないようだ。
そのことに安堵しながら、書類を纏め始めた。
どうも集中出来ずにトン氏に怒られたのは別の話。
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天の河 - 雨宮れにさん» こちらこそ面白いイベントをありがとうございます！参加するとかが初めてで内心ドッキドキでした…。 (2021年4月1日 22時) (
レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
雨宮れに - ご参加ありがとうございました！とても面白くてよかったです！ (2021年3月31日 15時) (レス) id: 9b35e12516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天の河 | 作成日時：2021年3月30日 23時
