彊屍 - キョンシー -

第拾伍之封印 ページ18

そういえばさっき見取図を見た時エレベーターホールがあった事を思い出し、忍びながらそちらへ行ってみる



『...........』



エレベーターは2機隣り合って並んでおり、エレベーターホールは玄関ホールとは扉(ガラスは既に割れていた)で仕切られていた



エレベーターの入り口付近にはすっかり枯れて干からびた植物が倒れている





.....それだけ。



廃病院なのだから稼働しているわけがないし、

稼働していたとしてもどの階で止まったのか一目でわかってしまうし、

ここには隠れる場所もない



仕方なく中途半端に人1人通り抜けられるほど開いたエレベーターの扉から内部を覗いてみると、エレベーターを上下に動かすためのワイヤーだけがしっかりと張っていた



玲「くんくんくんくん.....

Aちゃんの匂いが近くなって来た

早く俺と一緒に遊ぼ....じゃなかった帰ろうよー」



少しずつ奴の足音が近くなってくる



なんかあれだよね

どんな状況で、相手が誰だったとしても追いかけられるのって怖いよね

あの背後から迫ってくる感じがなんとも...









『ふー....

捕まるよりは幾分マシか』

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