第拾弐之封印 ページ14
『母さん...』
夢とリンクするように伸ばされた私の手を掴んだのは、望んでいた暖かいものではなく 氷のように冷たい手だった
玲「ん、やぁっと目が覚めた」
『.....』
玲「ボーッとしてるけど、俺のこと覚えてる？」
目覚めたばかりの覚醒しない頭でシャンシャンに目を向ける
私が寝転がっているからとはいえ、嫌いな奴に見下ろされていい気はしない
『....動く死体』
玲「大正解！
でもね、その動く死体を“キョンシー”って呼ぶことまで覚えててくれると嬉しいなっ」
『死ね』
玲「残念！もう死んでるんだよn...」
『封印する』
玲「それは困るなぁ」
一体何が面白いのか
ニヤニヤ笑うそいつの手をやっと跳ね除け、ベットから立ち上がった
が、突然激しい目眩に襲われ崩れるようにしゃがみ込んでしまった
玲「あーほら急に立ち上がるから
今Aちゃん貧血なんだから急に立ち上がったりしちゃダメでしょ？
危ないじゃない」
貧血？まさか...
首筋を探るように触ると数ヶ所にわたって付けられた牙の跡
“また”吸血されたのか
意識すればするほど確かに痛むその傷に、無意識に体が震えだした
道士にとってキョンシーは宿敵だ
しかし、他の誰でもないそのキョンシーからの吸血行為によって快楽を得てしまう
一度その行為が与える快楽に堕ちてしまえば、定期的にそれを受け続けなければ暴れ狂い、普通の生活を送ることすらできなくなる
そしていずれは....
なぜ噛まれる前に封印しようとしなかった？隙はいくらでもあった 私にはそれを行使する力も知識もある なのに一体なぜ まさか私は...噛まれることを....
玲「ちょっとAちゃん？どこに行くの〜？」
呼びかけるシャンシャンの声を無視して私は部屋から走り出た
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瀧本晴菜 - 頑張ってください！応援してます。 (2018年4月9日 2時) (
レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
陰々滅々@壱縷(プロフ) - 瀧本晴菜さん» ありがとうございます！ナメクジ更新にはなりますが、気合い入れていきます！！ (2018年4月9日 1時) (レス) id: 853baeddaf (このIDを非表示/違反報告)
瀧本晴菜 - 続き頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
陰々滅々@壱縷(プロフ) - 火鞠さん» 作者もただ今思案中です！ (2017年12月20日 0時) (レス) id: 7038edf538 (このIDを非表示/違反報告)
火鞠 - これ、主人公ちゃん咬まれちゃいましたけど、どうなるんですか？気になります。 (2017年12月15日 23時) (レス) id: 61b84d667e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壹縷 | 作成日時：2017年5月10日 2時
