第拾之封印 ページ12
今までそれなりに生きてきたが、彼女のようにキョンシーと歩み寄ろうとする道士を見たのは初めてだ
だから二人の距離感はとてもおもしろいと思う
一方で、仮にも道士の端くれとして彼女を彼らから救わなければという使命感も抱く
本来であれば迷う事なくその使命感に従わなければならないのだろうが、私も甘いという事なのだろう
...果たしてこのままでいいのだろうか
玲「まーた難しい顔してー
眉間のシワ消えなくなっちゃうよ？」
『わっ』
玲「おっと、今回は逃がさないよ」
耳元で突然聞こえた囁きに驚いて立ち上がろうとするも、いつの間にか隣に座っていた声の主にあっさり腰を引き寄せられた
玲「んー、前会いに来た時も思ったけど、Aちゃんだいぶ鈍くなってるみたいだねー
抱き心地もこんなによくなっちゃって...
俺たちが長ぁーい間封印されてたから平和ボケしちゃってるのかな？
そんなんじゃ復活したキョンシーたちに簡単に噛みつかれちゃうよ？
はっ！もしかして、それを望んでるとか⁈」
『そんな訳ないでしょ 離して！』
玲「い・や・だ！ 絶っっっ対離さない」
そう言い終わるや否や さき程より強く腰を引かれ、さらに逆の手で私の横腹あたりを撫で回し始めた
『あぁあもう変な触り方するな！気持ち悪い』
玲「いいじゃない！
....棺の中で、ずっとずっと待ってたんだ
こうしてまた君に会えるのを」
それまでヘラヘラ笑っていたらいらいの顔から表情が消える
柄にもなく、しかし久々に体がこわばった
玲「好きだよAちゃん 4000年前からずぅーっとね」
『っ！......ふっ....』
まるで捕食者のような目で私を捉えた彼は、ねっとりと絡みつくようなキスをしてきた
それに耐えきれずに逃れようとすればするほどキツく激しくなるその行為に耐え切れず、目に涙が溜まる
玲「ふふっ それじゃあ久しぶりに...
いただきまーす」
勢いよく首に噛みつかれると同時に押し倒され、ほんの少しだけ遅れて頭に衝撃がくる
その衝撃と、牙が肉を裂き勢いよく血を啜られる感覚を最後に私は意識を手放した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
えー、主人公ちゃん...
いつになったら玲々の名前を覚えるんでしょうね
そしてキスシーンと吸血シーンは、
まぁ、まぁまぁ上手い具合に誤魔化すことに
成功しました(達成感)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀧本晴菜 - 頑張ってください！応援してます。 (2018年4月9日 2時) (
レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
陰々滅々@壱縷(プロフ) - 瀧本晴菜さん» ありがとうございます！ナメクジ更新にはなりますが、気合い入れていきます！！ (2018年4月9日 1時) (レス) id: 853baeddaf (このIDを非表示/違反報告)
瀧本晴菜 - 続き頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
陰々滅々@壱縷(プロフ) - 火鞠さん» 作者もただ今思案中です！ (2017年12月20日 0時) (レス) id: 7038edf538 (このIDを非表示/違反報告)
火鞠 - これ、主人公ちゃん咬まれちゃいましたけど、どうなるんですか？気になります。 (2017年12月15日 23時) (レス) id: 61b84d667e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：壹縷 | 作成日時：2017年5月10日 2時
