レンタル ページ14
「こんなところで会えるなんてね♥」
『本当ですよ、一年後って言ってたのはなんだったんですか』
これじゃああの別れの意味無くなっちゃうでしょ!もう二度と会えないって大喜びで浮かれてたのに!
「A、最上階のラウンジ行かない?そこで決着つけるからさ」
『何、最上階になにがあるんですか!?天下一武道会?』
左右から変人2人に挟まれて、軽くパニック状態だ。
フランちゃんや倉橋ちゃんまで巻き込んじゃってるし…
「先輩、フランちゃんが突然のことに母国語しか話せなくなったのでラウンジの外で休ませてきます」
『私も行くよ!大丈夫フランちゃん?』
「ありが…す、スパシーバ!」
倉橋ちゃんが、突然のフリに焦るフランちゃんの手を取って立ち上がる。流石倉橋。このまま上手く逃げよう
『ですのでまたお会いしましょうね!』
「そう…♦」
ヒソカさんの横を通り過ぎようとして、当たり前のように腕を掴まれる。
やだなこのゴリラ。全然前に進めないんだけど
「22時半。3階で待ってるよ?」
『は!?何言って』
「幻影旅団♣」
優しく微笑むヒソカさんの瞳は、ギラギラと光っていた。
「はー、類は友を呼ぶってやつですかね」
『はは、私が変人とでもいいたいのかな』
派手な黒のビキニを手にした倉橋ちゃんが、呆れたように小さく呟く。
私達がヒソカさん達から逃げるべく避難した先は、2階のスパラウンジ。
ラウンジでは、薬用ハーブのジャグジーや花湯に入れるようになっているとのことで、3人でレンタル用のカゴから水着を借りているところだ。
「どれも露出が高い……これにしましょう」
『待ってフランちゃんスク水は駄目!!』
コスプレでしか見ないようなデザインのスク水を広げるフランちゃん。やめてくれ、それだけは着るんじゃない
「A先輩はどれにするんですか?」
『え?どうしよう…』
ビキニ、レース。派手なのが多くて選びにくいな
『あ、私服みたいなのもある』
水着の上から羽織る服も用意されているみたいだ。花柄ブルーの水着の上に、パーカーとホットパンツを着れば…
「え〜、その水着可愛いのに勿体無いですよ」
『良いよねビキニ一枚でそこら辺歩けちゃうボンッキュッボン達は!!』
クスクスと笑う倉橋ちゃんの横には、倉橋ちゃんの持つビキニを真似したのか、同じような白色のビキニを持つフランちゃん。
しまった。一緒に来るメンバー間違えた
———
『おかしいな、職務は一緒のはずなんだけど』
205人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shela(プロフ) - はにゃ?さん» コメントありがとうございます!読みやすさ重視で頑張っていたのでとても嬉しいです〜応援ありがとうございます、これからも頑張ります!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 9d22579331 (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ? - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年2月10日 8時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - アクアクさん» コメントありがとうございます〜!読者様の求めている作品に一致しているだなんて、本当に光栄です!!必ず続きを書きますので、これからも社畜少女にお付き合いいただければ嬉しいです!作品を読んでいただき、ありがとうございました! (2023年1月4日 17時) (レス) id: 9d22579331 (このIDを非表示/違反報告)
アクアク(プロフ) - これぞ私が求めていた作品そのもの!!続き待ってます!!!! (2023年1月4日 8時) (レス) @page45 id: 2730d44706 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - レーナさん» 読んでくださって、そしてコメントまでありがとうございます!お褒めのお言葉いただき嬉しいです!嬉しすぎますっ!!ネタやテンポ、力を入れているところなのでそう言ってもらえて本当にもう…!お気遣いありがとうございます、これからも頑張りますっ! (2022年4月2日 8時) (レス) id: 9d22579331 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shela | 作成日時:2021年12月28日 19時