荒れ模様 ページ9
「キルアの不合格についてだ。キルアの様子はギタラクルとの対戦中と後において明らかに不自然だった!何らかの暗示をかけられていたと考える」
クラピカが珍しく早い口調で言葉をまくしたてる
なるほどキルアのことだったんだ
「問題なのは、俺とボドロとの対戦中に事が起きたってことだ。状況的に、俺を助けようとしたようにも見える。だったら不合格になるのはキルアじゃなくて俺の方だろ」
レオリオも同様に怒っているみたいだ
「キルアは当時自らの意思で行動できない状況にあった。よって彼の失格は妥当ではない」
ま、まあ確かにね。なんとも難しい問題だけど…
『でも、二人ともとりあえず落ち着k』
「はい、今北産業の方は席についてください」
『うるせえよルイスぺトロって、ん?』
今来たって、、
振り向くと、静かに階段を降りてくるゴンの姿
しまった、間違いなく修羅場になる
皆が見守る中、ゴンはイルミさんの正面で立ち止まる
「キルアに謝れ」
「謝れって、何を?」
静まり返った空気に二人の声が響く
「そんなことも分からないの?」
「うん」
何の躊躇いも悪びれもなく淡々と返しやがったぞあの男
「お前に兄貴の資格なんてないよ」
『待った、ゴン。その人弟だけは愛してるから。私には分かるその発言は地雷』
「兄弟に資格って、いるのかなぁ」
『そっちも煽らない!ここで喧嘩しても仕方ないからホラ!』
イルミさんが無機質に返した瞬間、タンっと音を立ててゴンがイルミさんの腕を引く
「もう謝らなくていいよ。キルアのとこに連れていってくれるだけでいい」
「そしてどうする訳?」
「キルアを連れ戻す!」
「まるで誘拐したとでも言いたげな口ぶりだけど」
「キルアは操られていたんだ、誘拐されたのと同じだ!」
ゴンが叫んでイルミさんの腕を強く握る
この感じだとサトツさんから事情聞いたんだな。操られる云々も私知らないし
「丁度その事で議論していたところじゃ、ゴン。クラピカとレオリオ、Aから異議が唱えられた。キルアの不合格は不当との申し立てを審議中なのだ」
ネテロさんが私達を見回すと、クラピカが口を開く
「普通なら、催眠術で殺人を強いることは不可能だ。しかし、殺し屋一家で育ったキルアにとって殺人は日常的なことで倫理的抑制が働かなかくても不思議ではない!」
 ̄ ̄
『もうあれだよね、皆で仲良くディベート大会してると思えばいいかな』
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shela(プロフ) - 狐海さん» こんばんは、この不定期過ぎる更新のなか、待っていただき、そしてコメントまでいただき…本当にありがとうございます!正直、この小説を読んでくださっていた読者の皆さんが今も待ってくれているのか不安でした。とてもとても嬉しいです!感謝です!頑張りますね! (2021年12月27日 22時) (レス) @page22 id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - こんばんわ、更新お待ちしておりました…!語彙力無くなるほど嬉しかったです…勢いのあまり最初から読み返してしまいました!!大好きです! (2021年12月27日 19時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - Amaneko*さん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!女神様…!すごく嬉しくて、感動が止まりません!なかなか更新できなくて申し訳ないです…楽しんでいただけるような小説を書けるように全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 19時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - まるめがねさん» 返信遅くなってしまい、本当にごめんなさいっコメントありがとうございます!すごく嬉しいです〜ありがとうございます。スローペースになってしまい申し訳ないです…全力で更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 17時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
Amaneko* - 拙い文章で日本語が可笑しくなっていたらすみません。長文失礼しました。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: 56cf223618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shela | 作成日時:2019年7月16日 0時