悪趣味museum ページ20
「なーんて♥」
係りの人の気が前方の男性に替わった途端、ヒソカさんのオーラが強くなる
何か、念を使ってるなこの男
「あの、そこの男性の方。ボディチェックは受けられましたか?」
「はい。私に何か?」
うわうわ、可哀想に引っ掛かっちゃって。呆然と見ていると、袖を後ろから引かれる
「今の内、行こうか♠」
展示場のゲートを指差すヒソカさん。それにしてもズボンが膨らんでるというワードだけで注目集めすぎだよあの人
『ありがとうございます、獣化しそうなの気付いてたんでしょう?』
「うーん、キミが焦るところは見たかったケド♣」
ゲートを抜けたヒソカさんが再度後ろを振り返る
「盗みの下見かな?」
『は?』
そんな物騒な。どんな勘をしているんだこの人
「ククク、あれも知り合い♥」
『友達沢山いるじゃん♡』
ピカソの絵画みたいな人と、泥棒と、殺し屋?
デンジャラスすぎる
展示場を進んでいくと、資料コーナーと看板が下げられた場所に出る
『絶滅させられたクルタ族を見つけた第一発見者は女性で、一族は無惨にも身元の判別のつかない死体となるまで傷んでいた……』
予想より酷い。クラピカの出身民族ということが本当なら、彼は今まで感情を殺していたのかな
「緋の目は、怒りや悲しみなどの激情があるほどよく染まり、輝きます。この展示場では、クルタ族の目の他、作家達の描いた絵画も見学することができます」
ヒソカさんが案内板を読み上げて、興味深そうに目を開く
「あれが、緋の目じゃないかな♣」
そう言ってヒソカさんが指差した先、人だかりの中に大きなショーケースが見えた
円柱状のケースには、粘液質の液体が入っている
近付くと、中央には人の眼球が浮いていた
『趣味が、悪いですね……』
「いかにも幻影旅団が好きそうだと思うけど♦」
幻影旅団。この世で最も多額の報酬がかけられている賞金首集団、だったかな
『仕事で扱ったことがあります。雇った殺し屋は全滅でしたが、倉橋ちゃんが情報を掴んでました』
「へぇ、あの子が?」
『大して年齢変わらないのに何をしても成績トップなんですよ。前は最年少ハッカーとして働いてたらしいですね』
改めて考えると恐ろしいな倉橋ちゃん。旅団側からもハックされて大変だったのに、応対して相手のシステムまで破壊しちゃうとか怪物か
 ̄
『幻影旅団もハッカーを雇っているのなら大企業では!?ホワイト企業だったら転職しよう』
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shela(プロフ) - 狐海さん» こんばんは、この不定期過ぎる更新のなか、待っていただき、そしてコメントまでいただき…本当にありがとうございます!正直、この小説を読んでくださっていた読者の皆さんが今も待ってくれているのか不安でした。とてもとても嬉しいです!感謝です!頑張りますね! (2021年12月27日 22時) (レス) @page22 id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - こんばんわ、更新お待ちしておりました…!語彙力無くなるほど嬉しかったです…勢いのあまり最初から読み返してしまいました!!大好きです! (2021年12月27日 19時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - Amaneko*さん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!女神様…!すごく嬉しくて、感動が止まりません!なかなか更新できなくて申し訳ないです…楽しんでいただけるような小説を書けるように全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 19時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - まるめがねさん» 返信遅くなってしまい、本当にごめんなさいっコメントありがとうございます!すごく嬉しいです〜ありがとうございます。スローペースになってしまい申し訳ないです…全力で更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 17時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
Amaneko* - 拙い文章で日本語が可笑しくなっていたらすみません。長文失礼しました。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: 56cf223618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shela | 作成日時:2019年7月16日 0時