美術館 ページ18
朝食を食べ終えて美術館内を歩いていると、見覚えのある後ろ姿に気付く
赤毛が高い腰の辺りで揺れて風になびいている。
『リリィさん!』
「え?」
今年度の三次試験監督。まさかもう一度会うことになるとは
「あら、343番だった子?また会えて嬉しいわ」
『A=シャルロンです。合格できました!あの時は本当にありがとうございました』
「あはは、簡単に鍵渡しちゃったやつのこと?」
口を開けて笑うリリィさん。とっても可愛い。美人。最高
「私絵画をコレクションしているハンターなの。あ、別にここのを盗むわけじゃないわよ?」
へぇ。そんなハンターもいるんだ。
「ここの展示会にクルタ族の目もあるらしいの。オーナーが取引したみたいね」
『なんですか、それ。』
ハンター用語っぽいけど。聞いたことがない
「5年前だったかしら。幻影旅団が滅ぼした民族の目のことなんだけど、まだライセンスは使っていない?」
『ハンター専用のネットサイトみたいなやつですか?』
「そう、調べれば分かるわ。他にも民族の話が載っているのよ。実際試験にもどこかの民族の子が来ていたしね」
クラピカのことだろうな。民族衣装着てたし
「じゃあ私はそろそろ行くわ。……連れの貴方は、ヒソカね。」
空気を読んで静かに笑みを浮かべていたヒソカさんにリリィさんが一歩近付いた
流石人気者。一発でバレてやがる
「フフ、A。この男はやめておいた方が賢明よ?」
またね、と意味ありげな間を残して遠ざかっていくリリィさん。
一体何をしたんだこの男は
『随分と敵意を感じましたけど。美術品組合撲滅でも図ったんですか?』
「少し前、イルミの手伝いでね♥」
冗談で聞いたんだけど。相変わらずとんでもないな
「それより、クルタ族の目があるならお仲間に教えてあげたら?」
『……まさか、ですけど』
愉しそうなヒソカさんの瞳の中に影が写る。
『クラピカの出身民族、なんですね』
思っていたより複雑な事情がありそうだ。民族絶滅なんて滅多に起きるものじゃないし
『ていうかなんで知ってるんですかクラピカのこと』
「さあ?」
『教えてください』
「聞こえないな♦」
首をすくめて笑うヒソカさん。駄目だ、殺意を押さえなければ。ここは美術館だからねほら
そうだ、コロッセオ体験ゾーンとかないかな。丁度いいよねこのピエロぶっ飛ばすのに
 ̄
『あれだわこれ私達。雰囲気が美術館での喧嘩が発展して五秒後殴りあうカップルみたいになってる』
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shela(プロフ) - 狐海さん» こんばんは、この不定期過ぎる更新のなか、待っていただき、そしてコメントまでいただき…本当にありがとうございます!正直、この小説を読んでくださっていた読者の皆さんが今も待ってくれているのか不安でした。とてもとても嬉しいです!感謝です!頑張りますね! (2021年12月27日 22時) (レス) @page22 id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - こんばんわ、更新お待ちしておりました…!語彙力無くなるほど嬉しかったです…勢いのあまり最初から読み返してしまいました!!大好きです! (2021年12月27日 19時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - Amaneko*さん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!女神様…!すごく嬉しくて、感動が止まりません!なかなか更新できなくて申し訳ないです…楽しんでいただけるような小説を書けるように全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 19時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - まるめがねさん» 返信遅くなってしまい、本当にごめんなさいっコメントありがとうございます!すごく嬉しいです〜ありがとうございます。スローペースになってしまい申し訳ないです…全力で更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 17時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
Amaneko* - 拙い文章で日本語が可笑しくなっていたらすみません。長文失礼しました。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: 56cf223618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shela | 作成日時:2019年7月16日 0時