正直者 ページ34
『そもそもイルミさん嫉妬とかするようなキャラでした?』
「は?」
ハテナマークが両者浮かびまくる中、時計の秒針の音だけが部屋に響いている
「なんで嫉妬しなきゃいけないの?」
『いやこっちが聞きたいんですけど』
長い髪をほどいてグシャグシャとかき分けるイルミさんの姿は、子供のあどけなさと大人の色気が混ざっているように見える
やっぱり、私に関わりがある男は皆こじらせているのか
『私と、ヒソカさんとは何もありませんよ。誰もイルミさんを置いて何処かに行ったりしませんから』
「別にそんなことどうでもいいけどさ、ヒソカはよくハニートラップ仕掛けたりするんだよね」
イライラとした表情で睨まれてふと勘づく
なんだ、もしかして心配してくれてただけ……?
『あはは、引っ掛かりませんよ。物理的には引っ掛かりましたけど』
「それ引っ掛かってるよね?え?」
少し不器用なだけだ。ヒソカさんもイルミさんも
『ありがとうございます、私は大丈夫です。そういえば最終試験で手加減してくれたのも、お礼言ってませんでした』
月明かりに照らされたイルミさんは、いつもより繊細な印象を持っている
初めは危ないとしか思っていなかった他人が、別のものに変わる瞬間。この感情を知っている
『友情ってやつですね……』
「なに馬鹿言ってるの?」
考えてみればなかなかベストフレンドじゃん。トリックタワー協力したし
『イルミさんは知らないでしょうけど友達というのは気づいたらなっているものですよ。私も思春期は悩みましたけど。えぇ』
友達って辞書で引いてみたりね!もう人類皆友達じゃん!ってキレてみたりね
「そっか。じゃあ安心したよ」
『安心?なんだ、イルミさんも可愛いとこ、、』
「ネットで調べたら恋って出てくるから」
『へえ、ネットで恋……は!?』
イルミさんの口から飛び出すとは思わなかった単語に目を見開くと、晴れやかな笑みで頷かれる
『因みに、なんて調べたんですか?』
「他人 気になる イラつく 目が離せない」
『よくそれで出てきましたね!』
そんないじめの加害者みたいな検索で!
「カルトがさ、話すると婚約者だろうってうるさいから多分恋をしてるんじゃないって言っといたんだよね」
『へぇ、なるほど……じゃねえよ!絶対誤解してますよそれ!恋って本能的に異性が好きって意味ですからね!?』
 ̄ ̄
『だがしかしヒソカさんよりは扱いやすい、それがイルミさんという男!』
「へぇ♣」
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shela(プロフ) - 狐海さん» こんばんは、この不定期過ぎる更新のなか、待っていただき、そしてコメントまでいただき…本当にありがとうございます!正直、この小説を読んでくださっていた読者の皆さんが今も待ってくれているのか不安でした。とてもとても嬉しいです!感謝です!頑張りますね! (2021年12月27日 22時) (レス) @page22 id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - こんばんわ、更新お待ちしておりました…!語彙力無くなるほど嬉しかったです…勢いのあまり最初から読み返してしまいました!!大好きです! (2021年12月27日 19時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - Amaneko*さん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!女神様…!すごく嬉しくて、感動が止まりません!なかなか更新できなくて申し訳ないです…楽しんでいただけるような小説を書けるように全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 19時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - まるめがねさん» 返信遅くなってしまい、本当にごめんなさいっコメントありがとうございます!すごく嬉しいです〜ありがとうございます。スローペースになってしまい申し訳ないです…全力で更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 17時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
Amaneko* - 拙い文章で日本語が可笑しくなっていたらすみません。長文失礼しました。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: 56cf223618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shela | 作成日時:2019年7月16日 0時