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6:貴方は私の前へ向こうに進む ページ6

備品や乱歩さんの駄菓子の備蓄を確認して、足りないものを買い出しに行こうと思った。この頃には、大体太宰くんは浮気をしに外へ行ってしまってる。


「足りないものを買いに行きますけど、誰か何か欲しいものありますか?乱歩さんは駄菓子にリクエストあったらお願いします。」

「絆創膏や包帯とガーゼをお願いできるかい?」

「ヨーグルと麩菓子ーあとは何でも良いよー。」

「与謝野さんは絆創膏と包帯とガーゼ…乱歩さんはヨーグルと麩菓子ですね。分かりました行ってきます。」



社を出て1件1件見て回る。あと数日もしたらこれくらいしか出来ないんだろうなあ…。持ってる異能力も手持ち無沙汰…宝の持ち腐れになるんだろうな。



「勿体ないねぇ…最後に使うような依頼とか来ないかなあー。」



ダラダラ歩いて1番安いドラッグストアで与謝野さんの頼まれ物を買う。安くなってるからたくさん買っておこう。備品で足りないものを買うためにお店を移動して、通り道にあるところで乱歩さんの駄菓子の備蓄を買う。希望のヨーグルと麩菓子はたくさん買い込み他にも乱歩さんのよく食べるもの、新しく出たものをホイホイと買う。
そして、最後のお店に行こうとしたとき…




「今日はどーするのー?」

「そうだねー…何でもいいよ。」

「彼女怒んないのー?」

「彼女?あぁ、別に大丈夫だよ。あの子は気にしてないみたいだから。」




彼…太宰くんと浮気相手の会話だ。後ろに…近くに彼女がいるのによく言えるなあー…。あぁ、そうか…太宰くんには彼女と思われてないのかもしれない。いつからか思われなくなったのか…。
一緒にマフィアを抜けて、彼に合わせて地下に潜って…探偵社に入社した時…それまでは浮気なんてなかったのに…いつの間にか、こんなことになっていた。




「えー、彼女かわいそー。と言うか気にしてないとか…ホントに彼女なのー?」

「さぁ?私にも分かんないや。」



分かんない…分かんないか…。そうだよね…そりゃあ分かんないよねー。




でもね、太宰くん…間違ってるよ…





「貴方の浮気を気にしてないわけないでしょ?嫌に決まってるでしょ?」




だだ、貴方に言ったら嫌われるのが嫌なの…ウザいって思われたくないの。気づいて欲しいんじゃない…自分が出ないだけなんだよ…。
私に気づかない彼は、浮気相手とどんどん前へ歩いて行く。




「あぁ、嫌だなあ…こんな私消えちゃえ…いなくなっちゃえ…。」




あ、もう少しでそうなるんだった。

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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月6日 2時

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