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18:貴方は私の1番好きな人愛おしい人 ページ18

目が覚めた。腰はとても痛くて、立てる状態じゃなかった。でも、彼はとても優しく抱いてくれた。まるで壊れそうなものを…愛おしいものに触れるように…抱いてくれた…。



「ありがとう太宰くん…好きだよ…大好きだよ…愛してるよ…。誰よりも太宰くんが好きだよッ…。」



寝ている君に最期のキスをする。唇に触れた唇は熱を持つ。



「ロボット…人形みたいな唇は嫌よね…。」



いつものちりめん細工されたバレッタでしゅるしゅるとウェーブがかかった、肩より少し上の茶桜色の髪をハーフアップで纏める。
Yシャツを着てリボンタイを着ける。タイツを履いてから膝上15〜20cmくらいの太もも半分より上くらいの長さの月色の短パンを履く。ホットパンツにならないくらいが好きなんだ。
春と夏と秋最初まではふくらはぎの真ん中まである、黒のロングカーディガンを羽織る。
ちなみに冬は太宰くんとお揃い。



「よし、出来た。」




最低限の荷物を持って…鍵を置いて最期に





「治…さよなら…好きだよ大好き…愛してるから…。生涯…この幸せに愛は忘れることはないよ…。ありがとう…たくさんの愛と幸せと想い出をくれて…後悔なく死ねそうよ。」



鳶色のボサボサの髪を優しく撫でる。



もっともっと…そばにいたかった…。けど貴方は私のことは必要ないみたい。要らないみたい。




「ありがとうございます…お世話にッ…なりましたッ!!」





彼の整った顔に、私の溢れて零れた涙がぽたぽたと濡らした。



5cmヒールの茶色の編み込みショートブーツを履いて、玄関の前で一礼して、外に出てからも一礼して探偵社へ向かった。



「それで…A…話と言うのは?」

「この早朝…私の荷物…粗方予想はついてるんじゃなくて?社長…。」

「太宰と…ってところか?」

「はい、だから…辞めさせて頂きます。コレからは入院生活です。ありがとうございました、お世話になりました…社長…。」



私を抱きしめて頭を撫でてくれる社長はとても温かくて、じんわりと感じた。



「コレ…与謝野さんに渡しておいてください。出来れば誰にもバレないようにお願いしますね。」

「分かった。今まで…お疲れ様だったな。ゆっくりするが良い。」

「はい、社長もお元気で。」





最後は笑ってお別れは当然でしょ?

19:私の前から消えた→←17:君の心が消えた



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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月6日 2時

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