25:逢いたいと思うだけで ページ25
「ねぇ、先生…お願いします…。」
「何言っても貴方が聞かないことは知ってますから…。」
「じゃあ…私は…良かった…ありがとうございます先生。」
自分がしてあげられることはきっと1つしかない。それは私にとってはかけがえのないもので、彼にとっては迷惑かもしれない。 先生が出て行ってから入れ替わりで与謝野さんが来てくれた。
「与謝野さんありがとうございますー。」
「こんなに甘いもの食べて良かったのかい?」
「あはは、特に問題は無いですよ。どうせ…もうそろそろいなくなるんです。その間にやりたいこととかやらなきゃ…じゃないですか。」
「それで?話しとしては代わりになればいいのかい?」
「そうですね…あーあー、なんか悲しいなあー。」
与謝野さんが持ってきたスイーツを冷蔵庫の中に入れてくれて、持ってきたフルーツを切ってくれた。
「んー…美味しい!!そう言えば探偵社はどうですか?」
「まぁ、平和だよ。アンタがいなくなってから、また太宰が書類やらなんやらを溜めるようになったけどね…。」
「あぁ、やっぱりそうですか…。うーん、困りましたねー。」
やっぱり太宰くんだなあ…私がしてあげたいけど…。
「やってあげられなくて申し訳ないです。」
「まぁ、太宰も懲りたと思うけどねぇ…。今は割と静かにしてるよ。」
「はぁ…私がいたら…困ることもないんでしょうけど…こうなったばかりに…。」
「仕方ないことだよ。」
「あは、そうですね。」
窓を開けていたため風が入った。少しだけ長くなった夏髪が頬を切る。少しだけ冷たい風は時間が少しだけ経ったことを教えてくれた。
彼はどう思ってるかな…酷いやつ?消えたやつ?やっぱり…嫌いなやつ?
「太宰くんに…会いたいなあ…。」
「半年待ちな。」
「そうですね。はぁ、半年経たないかなあ…。忘れてもいいけどね…苦しまず済むから…。」
苦しくなる…痛い…辛い…服の上から手で握る。
「A!!大丈夫かい!!」
「ヒュッ…はぁ…い…たい…。」
それは貴方に会えないから?それとも…
病気が悪化してるの?
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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
星 - コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月6日 2時