最終話：雪の唄は永遠に ページ30
『今日のMVPはなんと言っても風丸一郎太！！あの素早さでボールを持って上がり、DFにして今回は得点を多く獲得しチームの勝利に貢献しました！！
そして誰も間に合わないと思ったシュートを見事止めるなどはMVPに相応しいでしょう！！』
あの日から10年の月日が流れた。彼はプロリーグで活躍して今じゃ大人気なサッカー選手となっていた。そして彼女もまた…
“さよならはいつだっけ
キミとの最後を笑っていたい
バイバイは言わないよ
さよならまたねなら会えるから
どんなに遠くてもキミが好き”
人気歌番組、バラエティーに引っ張りだこだった。お互い社会人となり有名人となった今、会うのも困難となり忙しくなり始めていた。
「一郎太！！」
「A！！」
「久しぶりだな…どうだ？」
「歌番組とちょっとしたバラエティーにしか出ないから…少しだけ楽かなあー。」
「そっか。」
「一郎太も凄いね！！テレビで見ない日はないよ！！活躍いつも見てるよ！！あ、見れない時は録画してる！！」
「あはは、ありがとう！！」
久しぶりに会った2人はまたお互いの心境を教えあっていた。
「それにしても…引退するってホントか…？」
「うん…だって…。」
雅Aは笑って手を出す。
「ありがとうA…。」
“翼を広げて空色の彼方へ遠く遠く
キミは何してる?想いは変わりませんか?
もしも変わってないのなら…
いつかの約束通り幸せの花と石を贈ろう”
風丸も手を取り彼女の腕を引く。
雪が降ったあの日のことを思い出しながら…
「最後はね…」
“雪唄って名前にしたんだ”
END
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3710 - うわぁぁぁぁぁぁぁ続きが気になるぅぅ！ (2019年1月5日 15時) (
レス) id: badd26e308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月19日 18時
