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頭がクラクラする。
撃たれた部分は痛いと言うのがなくて一瞬だった。
「太宰っ！！！」
Aが尽かさず相手を打ってトドメをさした。
「太宰…大丈夫…？？」
「大丈夫だよ…。」
決して夢とは言わなかった。いや、言おうとしなかった。
「A…私を置いて早く逃げな…早く…。」
ただ、夢の中だけでも…夢の中だけでも良いから…
君を助けたいから…
「早く逃げろ！！！」
「うん…絶対生きろよ…絶対生きろよ！！」
「分かってる！！」
あぁ、意識がなくなる…
目が覚めたら…どうなるかな…？
でも…君が助かったなら…もういいや…
.
.
.
そう言えば…桜、咲きますように…
その意味を思い出した。
初めて彼女と出会って話をした時に…言っていた…。
本当はサクラサク。
電報で、合格とか、いい結果を表す時に使う言葉。
彼女はいい結果が出ますように、この先の未来に良いことがありますように。
そんな願いを込めた言葉だった。
現実の彼女は咲かずに散ってしまう…
サクラサクの反対…サクラチル…
彼女の桜は散ってしまう…桜は咲かない…。
けど夢なら…彼女の桜はきっと盛大に咲くはず…。
もしも…夢の中で会えるなら…
次…会えたら私は…
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作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月10日 21時
