40：記憶喪失 ページ40
目が覚めた。
目の前は白かった。それから隣から声がした。聞いたことのある声だった。
「翔！！翔！！」
「か…さん…。」
「良かった！！」
家族みんな無事だったらしいが俺だけ目が覚めなかったらしい。幸い助かったため良かった。けど…
「なんで俺…ココに？」
「引越し途中で事故に遭ったのよ…。」
「引越し？」
「そう…。」
「なんで…引越し？」
「なんでって…。」
思い出せなかった。
なんでこうなったのか…
なぜなのか…。
それどころか…
「俺…何も思い出せない…。」
「え…。」
それから俺は記憶喪失と言うことが分かった。
何も思い出せないまま転校。幸い仲間にも恵まれた。
ニノ、大野さん、松潤、相葉くん…
すごく仲良くなった。
彼女もできた…なのに…
何故か好きになれなかった…
まるで違うと言うかのように…。
ほとんど俺から別れを告げることが多かった。
「なんでだろ…。」
誰かと付き合うたびにモヤモヤする。
その度に別れる。
それの繰り返しだった。
それは高校に上がっても続いた。
大学に入ってからは好きとかどうでも良くて来る女来る女相手にして遊ぶようになった。
そして現在…社会人になってもそれはやめることはなかった。
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作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月13日 14時
