今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:21,800 hit
小｜中｜大
26：大切なこと ページ26
“櫻井先輩…今日のお弁当です。”
目の前の少女は笑って言った。けど、俺に分からない…。
けど…知ってる…懐かしい…
口から上が真っ暗で何も見えない。
「君は誰？」
“私は…”
なんて言ったか聞き取れなくて…
「待てよ！！誰なんだよ！！」
そう叫ぶと
“やっぱり私の先輩だ。”
目の前の少女はそう言って微笑む。
俺は彼女のことを思い出さなきゃいけない気がした…。大切なことを忘れている気がする…。何かを思い出さなきゃいけない気がした。
「でも…分かんねぇーよ…。」
思い出さなきゃいけないのに…それを脳が許してくれない…。
大切な何かを思い出さなきゃいけない。
“星が…綺麗ですね…。”
「え？」
振り向くとそこにはもう誰もいなかった。
「一体…何なんだよ…。」
俺は何を忘れているんだ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月13日 14時
