あの月【S】 (ページ2)

今日:12 hit、昨日:8 hit、合計:21,803 hit

2：ドリンクページ2

「おはようございます。」

「おはよう紫月さん。」

「Aちゃんおはよう。」

「みなさんおはようございます。」

「おはよう。いつも朝早くご苦労さま。」

「1人で大変だね。」

朝練の準備のためにマネージャーは早く来なけれならない。それにマネージャーは私1人。

「お、今日はちゃんと準備できたんだな紫月。」

「出来ますよ！！バカにしないでください！！」

櫻井先輩が来た。朝練メニューを渡して私はドリンク作りに行く。

戻ってくると女子ギャラリーとその黄色い声援でいっぱいだった。

「櫻井先輩…カッコイイなあ…。」

だからあんな人の恋人になれた自分は凄いと思う。しかもそんな人が私を好きになったということ…それも凄いことだと思う。

「櫻井先ぱ…。」

「櫻井くんコレ！！」

「翔くんコレ使って！！」

先輩方が差し入れをする。

「あー…ごめんね。俺コレが良いんだ。普通のドリンクよりも一つ一つ合わせたやつの方が飲み慣れているから…。3年間飲み続けたやつの方が良いんだ…だからごめんね。でも、気持ちはとても嬉しいよ！！」

「そっかあー仕方ないね。」

「マネージャーさんが1から作るやつはやっぱり身体を考えてあるもんねー。」

「昔から決まってるしね。」

櫻井先輩が言うとみんな納得して行ってしまった。

凄い…。

「しーづーきー。」

スパーンと頭を叩かれる。

「ったあー！！」

「ボーッとすんな！！ドリンク！！ド・リ・ン・ク！！」

「分かってますよ！！」

「なら、とっとと渡せ！！」

思い切りぶん投げる。

「いってぇ…。」

普段は鬼のような顔なのに…下校中やファンのみんなの前では笑顔。

そんな幸せは毎日…いつまでも続くと思ってた。