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お風呂で大転倒したあの日からもう5日が経った。

2枚貼っていた湿布は1枚に減り、手首もある程度なら動かせるようになった今日この頃。



「しっかし痛そーやね、それ」


昼下がりのとあるカフェの一角。私の前に座る人物は湿布の巻かれた私の手首に視線を落とすと、心配そうに眉を下げた。



『はは、お風呂でひっくり返ってちょっと捻挫しちゃって。でももうすぐ治りそうです』

「そうなん?Aちゃん意外にドジっ子やからなぁ」

 
そう言ってふにゃりと笑った彼は、向井康二さん。

私がこの仕事を始めてからずっとお世話になっている、とっても明るくて面白い人。


手もだいぶ治ってきたし、そろそろ仕事も再開しなきゃと思っていたら、ちょうど新しい案件があると連絡があって。

彼に指定されたカフェで落ち合った。


『ドジじゃないですよ』

「うそやん、めめがよう言ってんで。あいつほっといたら何しでかすかわかんないから俺が見とかないとって」


もうだいぶ氷の溶けたアイスコーヒーを口にしながら、彼のその言葉に笑ってしまう。


めめっていうのは私の従兄弟、つまり蓮のことだ。

実は向井さんは蓮の大学時代の友人なのだ。

いわゆるデザイン会社とよばれるところで働いている向井さんに、仕事の依頼を探していた私を紹介してくれたのは蓮で。


てか、ほっといたら何しでかすかわかんないって、私そんなに抜けてないんだけど!



「あいつほんまにAちゃんのことになると過保護やからなぁ、」

『あー、それはわたしも感じてます笑』


そのおかげでたくさん助けてもらってるけど、過保護と言われたらまあそうなのかもしれないな、と。

私が父親とうまくいっていないこととかそういうの、蓮はお兄ちゃんと同じくらい気にしてくれてたし。


…そういやあんなによく出来た人間なのに、私のことばっか構ってくれてるけど、大丈夫なんだろうか。


あの人、彼女とか作んないのかな?

蓮からその手の話を聞いたことがあまりない。いや、私が知らないだけで実はいるとか?


まあ別に、そんなことは私にとってはどうでもいいんだけど。


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こゆき(プロフ) - きりさん» コメントありがとうございます!すごくお返事遅くなってしまってそして更新もサボりがちでごめんなさい、また読んでいただけたら嬉しいです…!これからもよろしくお願いします! (2月5日 15時) (レス) id: 75c0547d0d (このIDを非表示/違反報告)
きり(プロフ) - コメント失礼します!凄く面白くて一気に読んでしまいました!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (12月31日 0時) (レス) id: 3f5478e762 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - さくまなさん» ありがとうございます…!そのように言っていただけるととても励みになります…!!更新頑張ります! (12月19日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
さくまな(プロフ) - めっちゃ面白いです!!早く続き読みたいです!! (12月14日 14時) (レス) id: cfe55a277b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こゆき | 作成日時:2020年12月1日 20時

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