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「あーあー、これ軽く捻挫してるんじゃない?」
『…いっ、』
「あ、ごめん」
手首を少し動かした瞬間に伝わった痛みに、思わずぎゅっと目を瞑った。
いま、私が座っている場所。それは私の部屋の床。
そして私の目の前に座って、私の手首を掴んでいるのは深澤さん。
なんで彼が私の部屋にいるのか。それは少し前に遡るのだけど。
深澤さんの注意を受けたのにもかかわらず、お風呂場で大転倒するという失態をしでかした私は、ものすごい勢いで床に倒れた。
かなり派手に転んで、身体を支えようと床についた手には相当な圧力がかかったらしく、ぐきっと鈍い音がして。
それと同時に近くにあった化粧水やらドライヤーやら、まあとにかく沢山のものが入った籠が上から降ってきた。
その音がかなり大きかったらしく、隣の部屋でそれを聞いた彼が慌てて私の部屋までやってきてくれて。
ーーーそして今この状況に至るというわけだ。
「しかし本当にやるとは、」
『…ほんとに、自分でも驚いてます。』
「俺の言った通りになっちゃったもんねぇ。」
じんじんと痛む私の手首に湿布を巻きながら彼が小さく笑う。
処置くらい自分でやると言ったのに「いーからいーから」と言われてしまい、とりあえず大人しくはしているけどなんだか落ち着かない。
それは、白くて綺麗な指が視界で動くのを見ていたら、また。彼といる時に感じるいつもの感覚が私の胸を掠めたから。
しかもなんでかそれが今日は少しだけいつもより強いから、ざわっというよりはぎゅって感じで、なんか息がしづらくて。
「Aちゃん、なにその顔 笑」
『…え、あ、いや、』
堪えるようにきゅっと唇を引き結んで眉を寄せていたら、たまたま顔を上げた深澤さんと目が合う。
どうやら相当変な顔になっていたらしく、「変顔の練習でもしてんの?」と笑われた。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…!教えてくださってありがとうございます!とても助かりました…!! (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…!これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…! (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…!待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです!ありがとうございます…! (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません!今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、!余計なお世話だったらすみません! (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…!再開してくれて本当に嬉しいです!これからも楽しんでいきます!! (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆき | 作成日時:2020年7月28日 15時