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「寝起きのAちゃん見たの初めてかも。ほら、いっつもみんなより先に起きてるから。」
『あんま見ないでください、顔浮腫んでるから』
昨日散々泣いたから、きっといまの私はめちゃめちゃぶさいくだ。
浮腫んでるという言葉に反応した彼が、面白半分で顔をのぞいてこようとしてきて。
そしてふと。その動作にふわりと香った甘いバニラの香り。さっきからなんとなく感じていたけど、それが今の動作で強くなった。
それは、夜中に食べたプリンよりもずっと甘ったるくて、一度張り付いたら離れなさそうで。
ーーーいままでこの家で、嗅いだことのない香りだ。
別に、その香りの正体を私が気にする理由なんかない。
ただ一つだけ言えるのは、甘ったるすぎるそれは、私の好みではないことだけは確かだということ。
普段彼からする香水の甘さとは、全く違う。それだけが少し気になるだけ。
『深澤さん、朝ご飯いりますか？』
「うん、お願い」
私と彼は、ただのシェアメイトだから。
少し気になったところで、その香りの正体を、昨晩どこでなにをしていたのかを、柔らかそうな彼の髪が少しまだ湿ってる理由を。私が彼に聞くことはないのだけれど。
「あ、そういえば、俺さっきコンビニで煙草買うついでにこれ買ってきたんだけどさ。食う？」
さっきから実は少し気になっていた彼の手に下がったビニール袋が、くしゃりと音を立てる。
その隙間から姿を覗かせたのは、私がよく知る"あれ"。
『…プリン？』
「そ。この前テレビ見て食いたいって言ってたじゃん？たまたま見つけたから買ってきた。」
…深澤さん、私それ昨晩ちょうど食べちゃいました。
彼の買ってきてくれたそのプリンは、わたしが昨日の夜コンビニで買ったものと全く同じで。
なんとも言えない顔をしてる私を見た彼が、「これで合ってるよね？」と聞いてきたから慌てて頷く。
『実はそれ、昨日ちょうど私も買ってきたところで、』
「え、まじ？」
『でもすごい美味しかったから、また食べたいなーって思ってたので嬉しいです。』
あ、あと佐久間さんも食べたいって言ってました。と最後の一文に付け足して、リビングへ続く扉を開けようとした彼の手からビニール袋を受け取った。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…！教えてくださってありがとうございます！とても助かりました…！！ (2020年12月23日 0時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…！待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです！ありがとうございます…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません！今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、！余計なお世話だったらすみません！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…！再開してくれて本当に嬉しいです！これからも楽しんでいきます！！ (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年7月28日 15時
