6-わたしとお兄ちゃん ページ39
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日曜の夜は焼肉しよう！という佐久間さんの一言で、食料品売り場にやってきた私たち。カートを押してはしゃいでる28歳の男性2人(佐久間さんと深澤さん)の後ろを歩いていたら、ポケットに入ったスマホが震えた。
またお兄ちゃんかな、
そう思ってちらりと見た画面に表示されていたのは、兄ではなく別の人の名前。
[蓮]
………え、何の用。
予想していなかった名前に思わず足を止めれば、後ろを歩いていた渡辺さんがぶつかった。
渡「お前急に止まんなよ、」
『あ、ごめんなさい』
渡「なに、電話？出ねーの？」
着信中と表示されたスマホを持ったまま固まってる私を見て、彼は不思議そうに首を傾げた。
『…ちょっと向こう行ってきます。』
渡「ん。」
みんなから離れて店の隅に向かうと、ブーっと音を鳴らすスマホの通話ボタンをタップした。
『…もしもし？』
ーーあ、出た。なんだ、生きてんじゃん。
『は？』
ーーお前と全然連絡つかねーから、確認してくれって言われたんだよ。
『…お兄ちゃんから？』
ーーそ。すげー心配してるよ、あの人。
その言葉にぎゅうっと胸が痛くなった。わかってる。きっと私が出て行った理由なんて見当もついてないだろうけど、お兄ちゃんは優しいから心配してくれてるってこと。
お前もバカだよな、兄貴が結婚するからって拗ねて家出るとか。と馬鹿にするような口調で笑った蓮。
この男、目黒蓮は、私とお兄ちゃんの従兄弟で、歳は私より一つ上。そして私の兄への想いを知っているたった1人の私の相談相手。
変に察しがいいから、私がお兄ちゃんに普通ではない感情を持っていることはかなり昔にバレた。
家を出ることは蓮にも言ってなかったから、彼はお兄ちゃんから連絡が来て初めて私があの家を出たことを知ったはず。
ーーーで、お前いまどこにいんの？
『…教えない。』
ーーーは？なんで、
『だって蓮、お兄ちゃんに言うでしょ、』
ーーー言わねーよ。
『絶対？』
ーーーあぁ、絶対。
蓮の"絶対'は嘘じゃないってことはわかってる。「絶対言わないから教えて。」と詰められて、私は渋々口を開いた。
『…シェアハウス、に住んでる。』
ーーーシェアハウス？
『うん、』
ーーー…それって住んでるの女だけだよな？
『いや、私以外全員男の人だよ。』
ーーーは！？待って、は？
電話の向こうで驚いたような声を上げた蓮。
その声が思ってたよりちょっと大きくて耳に響いた。
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こゆき(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます…！！そのように言っていただけて本当に嬉しいです泣 今後もよろしくお願いします！！体調、気を付けます！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!新しいStoryも素敵です＊こゆきさんの言葉使いと言うんですかね…他には無い表現が読んでいて楽しいです、今後も更新頑張って下さい!くれぐれも体調には気を付けて下さい^^ (2020年7月18日 17時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» ありがとうございます…！！一応なんとなくのオチは決めてるんですけど、まだ迷ってるのでどうなるか楽しみにしていただけたら嬉しいです！！大人な深澤さん、わかりました…！たくさん盛り込みますね！今後もよろしくお願いします…！ (2020年7月18日 13時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - このしぇあはうす楽しすぎます！！全員良すぎて1人に絞れません泣。しかし深澤担としては、からかってくる大人な深澤さんが更に見たいです！しかしツンなしょっぴーもかわいいさっくんも非常に上手いです！！流石です！！更新楽しみにしてます！ (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5ad6cf8e80 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - (名前)ひなさん» コメント嬉しいです…！！私もちょっと悪な感じな翔太くんが好きなもんで笑 ありがとうございます、楽しんでいただけるよう更新頑張ります…！！ (2020年7月3日 16時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月22日 21時
