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>Watanabe side.
佐「…ただいまー、あれ、翔太だけ？」
ほんの少しの煙草の匂いを身に纏って帰ってきた佐久間が、ソファーに座ってボーッとしていた俺に近づいてくると、「Aちゃんもう寝ちゃった？」と言って首を傾げた。
『知らね。部屋戻ってったから寝たんじゃない？』
佐「…そっか、お土産あったんだけどなぁ。」
『なに、土産って。』
佐「今日もらったお菓子！Aちゃんこの前甘いもの好きって言ってたからあげよっかなーって思って。」
喜んでくれるかなー？と小さな箱を見ながら笑顔を溢す佐久間に、「さぁ、喜ぶんじゃね？知らないけど。」と返せば、
佐「ねぇ、もしかして俺のいない間になんかあった？」
俺の表情を見た佐久間がニヤリと笑って俺の顔を覗き込む。
『別に。』
佐「今日2人でご飯食べたんでしょ？何話したのー？」
『……………特にはなにも。』
佐「え、嘘だ！今の間は怪しい！絶対なんかあったでしょ、」
ねーよ、別に。……ちょっと油断しただけ。
怪しい！と連呼する佐久間を適当にあしらっていると、ガチャンとドアが閉まる音がして。
「あれ、佐久間さん。おかえりなさい。」
階段の上から聞こえた声に顔をあげれば、あいつが佐久間に向かってにっこり微笑んだ。
佐「あー！よかった、会えた！！」
「どうしたんですか？笑」
ハイテンションの佐久間に笑いながら階段を降りてきた彼女は、チラッと俺と目が合うとふっと小さく笑い声を漏らした。
……なにこいつ、ほんとムカつくんだけど。
俺がクイズ番組の問題の答え思いついてはしゃいだのバカにしてんだろ、絶対。
佐「見て！お菓子もらってきたんだけど、Aちゃん食べる？」
「え、お菓子ですか！食べます！」
なにやら佐久間とキャッキャし始めたから、俺はソファーから立ち上がって部屋に戻ろうと足を動かす。
佐「翔太は食べないの？」
『いらない、』
佐「そっか、じゃあAちゃん一緒に食べよ！」
待っててね！と楽しそうに一旦自室へと向かった佐久間の後に続く。
「渡辺さん、」
階段を上りかけた俺を、あの女が呼び止めた。
絡まった視線、彼女はゆるりと口角を上げる。
その笑顔が最初会った時よりは嫌だと思わなくなったのは、なんでだろうか。
「おやすみなさい。」
………あー、ほんと調子狂う。
女なんてもう2度と関わらないようにしようと思ってたのに。
『……おやすみ。』
そう返事をしたのはただの気まぐれだ。
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こゆき(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます…！！そのように言っていただけて本当に嬉しいです泣 今後もよろしくお願いします！！体調、気を付けます！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!新しいStoryも素敵です＊こゆきさんの言葉使いと言うんですかね…他には無い表現が読んでいて楽しいです、今後も更新頑張って下さい!くれぐれも体調には気を付けて下さい^^ (2020年7月18日 17時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» ありがとうございます…！！一応なんとなくのオチは決めてるんですけど、まだ迷ってるのでどうなるか楽しみにしていただけたら嬉しいです！！大人な深澤さん、わかりました…！たくさん盛り込みますね！今後もよろしくお願いします…！ (2020年7月18日 13時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - このしぇあはうす楽しすぎます！！全員良すぎて1人に絞れません泣。しかし深澤担としては、からかってくる大人な深澤さんが更に見たいです！しかしツンなしょっぴーもかわいいさっくんも非常に上手いです！！流石です！！更新楽しみにしてます！ (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5ad6cf8e80 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - (名前)ひなさん» コメント嬉しいです…！！私もちょっと悪な感じな翔太くんが好きなもんで笑 ありがとうございます、楽しんでいただけるよう更新頑張ります…！！ (2020年7月3日 16時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月22日 21時
