Il bellissimo porto (ページ39)

今日:27 hit、昨日:3 hit、合計:60,016 hit

39 ページ39

r「あれはかなりきてるわ…」
c「だな!色男が何やってんだか！」

三人の恋愛観戦中の二人はトリックが出て行ったところを見ていた

m「アンタそろそろ戻らなくて良いのかい?疲れただろう?」
あ「でも、片付けもあるし…」
jj「本当に気が利く娘だな!」

m「そんなの気にしないでいいんだよ。」
cp「大丈夫!オイラがマンマのお手伝いするから!」

あ「じゃあ、お言葉に甘えて…」
jj「甘えとけ甘えとけ!頑張り過ぎも毒だからな?」
あ「ありがとう、ジャン爺」

マンマが一人で戻れるか心配していたが、Aはお礼を言って部屋に戻って行った

cp「ジャン爺、嬉しそー!」
jj「あんな孫いたら目に入れても痛くねぇな!絶対」

Aは壁伝いにゆっくりと治療室へ向っていた

あ「ふぅ…(あと少しで着くわね)」

あと少しという曲がり角で誰かとぶつかり、そのまま倒れ込んでしまった

あ「ごめんなさい!…ってトリック?」

Aはトリックに覆いかぶさってしまっていた
すぐに立ち上がろうとしたが、背中に手が回されてできなかった

あ「あの…トリック、離しt…⁉」

ドサッ

あ「痛っ！」

気づいたらトリックと天井が見えたが、Aはなぜか顔を見ることができなかった

t「おい…」
あ「(ビクっ！)」
t「俺を見ろ…」

Aは恐る恐るトリックの目を見た
その目はいつもとは違い何かに燃えているようだった

だがAはその何かがわからず、普段とは様子が違うトリックを見て少し震えていた

t「俺が怖いか…?」

トリックの手がAの頬から首にかけて滑った
痣に気づきシャツの襟を少しずらした

t「こんなに酷かったんだな…」
あ「⁉見ないで!!」

バシッ

Aはトリックの手を払いなんとか立ち上がった

あ「あ…叩いて…ごめんなさい…」

目に涙を浮かべでそう言うとAは治療室へ入っていった

t「(何してんだよ俺は…！)自爆したな…すまなかった…」

治療室の扉に向かってそう呟き、トリックは部屋に戻って行った

あ「トリック…」
Aは扉の内側で泣いていた