Il bellissimo porto (ページ32)

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Aは悪夢と熱にうなされながら眠っていた

真っ暗闇の中で身動きがとれないまま、四方八方から攻撃されていた
おぞましい笑い声の中、優しく自分の名前を呼ぶ声が聞こえた
Aはその声に向かって手を伸ばした

あ「⁉」
j「起きた!マンマ、起きたよ!大丈夫?アンタだいぶうなされてたんだよ?」
あ「そう…」

m「良かった、起きたね!アンタまだ熱があるからじっとしてな?かなり下がったけどね。」

j「何か欲しいものとかは?」
あ「今は無いよ。ありがとうジュジュビエーヌ」

j「いいのよ!マンマ、何か食べれそうだったら教えてよ?私のリンゴ分けてあげる！またね」

ジュジュビエーヌは部屋を出て行った

あ「マンマ、お願いなんだけど…」
m「なんだい？」
あ「寝てる時に凄い汗だったみたいだから、体を拭きたいの。だからちょっと出てもらえるかな」
m「一人で大丈夫かい？」
あ「うん。ありがとうマンマ」
m「じゃあタオル用意するよ」

マンマはAに濡れたタオルを渡し、部屋を出てドアの前で待っていた

Aは痛みに耐えながらなんとか起き上がりシャツを脱ぎ自分の痣の酷さに驚いた

あ「こんなに酷かったんだ…」

体を拭きながら痣を見ていたらあの時の恐怖を思い出した

あ「(ゾクッ…みんなが助けに来てくれてなかったら、私…!)」

体の震えが止まらず、涙が零れた

あ「あぁ…あ……あぁぁ」

とうとう声が抑えられないほど泣いていた

マンマはAの異変に気づき、すぐに部屋へ戻りベッドに駆け寄った

m「A!どうしたんだい?!」

あ「う、うぅ…怖かったぁぁぁぁ…!」

そう泣き叫びマンマに抱きついた
マンマは我慢していたものをやっと声に出してくれたと内心嬉しかった
そして赤ん坊をあやすように優しく抱きしめた

安心し泣きつかれたAは再び寝てしまった

k「マンマ、変わるぞ?アンタもそろそろ休みな」
cp「オイラもいい？」
m「あら教官にチップまで、ありがとさん。」

マンマは二人と交代し部屋を出て行った