Il bellissimo porto (ページ17)

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Aは部屋で手紙を書いていた。

j「何書いてるの?」
r「あら、手紙じゃない」
あ「生きていることを父にも知っていてほしいし、海賊の暮らしも落ち着いてきたから書こうと思って」

手紙には今無事に生きていること、生活、父の身や港の人々を案ずる想いを綴った

書き終えると涙で字が霞んで読めなかった

あ「風に…当たってくる…」

バタン…

r「どうしたのかしら、きゅーに」
j「誰にだって一人になりたいときはあるのよ」

Aは夕焼け色に染まった甲板に出た、堪えていた涙がAの頬を伝った

小さい頃、厳しい練習が辛かった時も港で一人静かに海に向かって泣いたことを思い出した

g「よしっ!…修理終わっt…ってA⁉どうしたんだ!誰かに嫌なことされたのか!?」
あ「ゴールド…」
g「とにかく、ここに座ろう!落ち着いたらでいいから、話してくれ。…な？」

二人は甲板にある階段に腰をおろした

少し落ち着たAは涙の理由をゴールドに話した

g「そっか…手紙を書いたら親父さんのこととか、色々思い出しちゃったんだな…。でも寂しくなることは悪いことではないんだぞ？家族や故郷のことを覚えてるやつも沢山いる。それにお前は一人じゃないよ、みんないるんだ。だから元気だせよ？俺はお前の笑ってる顔が……お前が好きだ」

その時ゴールドは肩に重みを感じた
Aがゴールドにもたれて眠っていた

g「寝ちゃったのかよ…聞いてたか聞いてなかったかはわかんないけど…まぁいいか」

そう言ってゴールドも目を閉じた

沈みかけている大きな夕日が甲板の二人を優しく包んでいた