Il bellissimo porto (ページ1)

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とある王国の港街
賑わう市場、元気な子ども達、寄り添う恋人…
住民たちはこの美しい街と海、そしてこの港を治めるバトラー家の美しく聡明な一人娘Aが自慢だった。ただAは同じ年頃の娘たちとは少し違う。花嫁修業をする訳でもなく、着飾ったりもしない。身につけているのはいつもパンツスタイルの服装ばかり。彼女の父も住民達も後継者だからといって男装を強いた訳ではない。これは彼女の決心だった。

あ「では、行ってきます。私の監視がなくなったからと言って動き回ってはいけませんからね？笑」
父「わかっておる笑。気をつけてな」
あ「はい！」
そう言って家を出た

子「あ！Aさんだー‼こんにちは!」
あ「こんにちは。また背が伸びたかな?」
子「へへ！まぁね(๑´ڡ`๑)」
子母「こんにちは、Aさん。どちらへ行かれるんですか?」
あ「王都からの呼び出しで父の代わりに」
子母「お父様のお怪我の具合はどうですか?」

Aの父は数カ月前の戦で深手を負って帰ってきたのだ。

あ「本当に重傷だったのか疑いたくなる程元気ですよ！笑」
子「でもあの時は本当に痛そうだったぞ!?」
子母「それだけあの方が強いのよ」
あ「ですが完治まではまだかかりそうです。無駄な負担をかけないか不安です。
あっ！すみません!急がないと!」
子母「お引き止めしてすみません。お気をつけて!」
子「いってらっしゃーい!!」
Aは親子に手を振ると王都へ向かった。
歩いている途中沢山の住民が声をかけてくれた。Aはこの港街が大好きだった。

帰ってきてもいつも通りの港街だと思っていた…