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8曲目 ページ9

「ふぅー...よし!ご飯の続きだ!」

2度目のいただきますを言って、パルファンはぱくぱくご飯を食べ始めた。
黒猫は戸惑いながらも、目の前のご飯にありついた。

「ごちそうさまでした!お腹いっぱーい!はぁ美味しかった!誰かと食べるのは美味しいねぇ。」

ニコニコしながらパルファンは言う。
黒猫はそれに答えるようにニャーと鳴き、先ほど引っ掻いたパルファンの足を舐めた。

「あはは!くすぐったいよ〜。」

もうパルファンは悲しそうな目をしていなかった。
余計な力が抜けて、とても楽になったようだ。

「ふぁあ〜...もうこんな時間か。寝ないと明日の仕事に響くな。」

玄関の扉の上にかかっている時計は、もう10時を回っていた。

「君も疲れただろう?たくさん歩いてたみたいだし、そろそろ休んだ方がいいよ。」

パルファンは食器をキッチンに片付けると、テーブルをたたんで布団を敷き始めた。

「さあ、君もこっちへおいで。というか、来てくれないかな?一緒に寝たいんだ。」

ふにゃっと照れた様子で笑うと、黒猫を自分の隣に招き寄せた。
黒猫は言われた通りにパルファンの隣で横になり、目を閉じた。

「お、一緒に寝てくれるの?ありがとう。」

そう言うと、パルファンは黒猫を抱き寄せて目をつぶった。
黒猫はパルファンの頬をペロッとひと舐めして眠りについた。



そして、またいつものあの夢を見た。

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作者名:ほしみあ | 作成日時:2016年5月28日 23時

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