春色に染めて.

君の周りは複雑で #平田良介 ページ19

．




平田side





「Aさ〜〜ん！」



『どうしたんですか？』



「あ、いや、荷物重そうやなって。


持ちますよ！」



『申し訳無いです。いつもありがとうございます。』



「いいんですいいんです！」






Aさん、相変わらず素敵な人やなぁ。



美人で、可愛らしくて。


努力家で、謙虚で。


でも、ちょっと不器用で。


それを隠そうとするとこも好き。






俺、ほんま必死にアピールしてるのに。


当の本人は気づいてない。笑





《A、今日一緒に飯でも行くか？》


『え、ああ、えっと、


お願いします！！！！』




あ、井端さん。


Aさん、井端さんのこと好きなんやろ。






〔お前も好きなんだろ？笑〕



荒木さんに呼び止められた。




「だって、素敵な人やないですか…」


〔多分、あの人はこっちに向いてくれないよ…〕


「そうですか……」


〔そんな落ち込むなよ… 森野でも誘ってお花見でも行こう…な？〕


「そんな時間無いでしょ……」



．





荒木side





あー、あいつも井端さんのこと…



__________





平田良介でした。

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