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頭がひどく重い。
瞼も重くて開けるのも一苦労。
ゆっくりと目を開いた。
青い空が続いている。
あぁ…私は生きてしまったのか…。
ゆっくり体を起こすと肩からパサッ…とマントが落ちた。
微かにリヴァイの香りがする。
「本当あいつ…顔は怖いくせに優しいよな…。」
ギュッとマントを握った。
「Aさん。」
コニーが起きた私に気づいて駆け寄った。
「気分は？…良いわけ無いですよね。とりあえずこれを＿＿」
コニーに水を手渡された。
「ありがとう。」
水を一口飲んでフゥーと息を吐いた。
「ごめんね。さっきは騒いじゃって…。リヴァイは？」
「いえ…。兵長はハンジさんとエレンとミカサを連れて地下室に向かいました。時間も経ったのでそろそろ戻ってくるかと…。」
「そっか…。」
水を置いて立ち上がり壁の端に立った。
「Aさん！！」
コニー達が急いでこっちに走ってくる。
「大丈夫。もう大丈夫だから。」
みんなが足を止めた。
シガンシナ区を一人で見つめる。
「一人で…答え合わせになっちゃったじゃん…。馬鹿。」
ビュウウゥと風が通り抜け誰にもその言葉は聞こえなかった。
リヴァイ達が戻り地下室で壁外の真実について聞かされた。
あの人が予想していた通り壁外に人間が居た。それも大多数。
そして我々よりも産業が発達している進んだ人間が。
「これがエルヴィンが一生を懸けて探し出した答えだ。」
みんなに背中を向けて座り込んでいた私の肩にリヴァイが手を置いた。
「そう…大正解だったのね…。」
ポツリと呟いて立ち上がった。
「みんな。最後に私からお願いがあるの。」
「調査兵団が帰ってきたぞぉおおおお！！！」
帰還すると壁内は大騒ぎだった。
喜ぶ住民に対してみんなの顔は暗い。
私は逃げるようにして本部へ戻った。
奪還作戦の報告や地下室で発見した本の詳細。大打撃を受けた兵団の再構築。
エルヴィンの代わりに務めを果たした。
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サキ(プロフ) - はじめまして。最初は長編なので少しずつ読もうと思っていたのですがあまりに投稿者様の文才が素晴らしくて最後まで一気に読み切ってしまいました。いままで物語を読んでこんなに泣いたのは初めてです。そして完結お疲れ様でした。ありがとうございました、 (2020年9月26日 0時) (
レス) id: 18417183d4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。最後までお互いを想う夢主とエルヴィンがかっこよかったです。めちゃくちゃ感動しました。二次小説でこんなに泣いたのは初めてです。ありがとうございました。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8d864751da (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 最後まで読ませていただきました。最高です。泣きました。語彙力が無くなるぐらい素晴らしい小説でした。最期まで夢主を想うエルヴィンがほんっとにカッコよかったし素敵でした！感動をありがとうございました！ (2019年12月28日 21時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
MAO(プロフ) - ラストは、涙が出て止まりませんでした！感動する話でした。ありがとうございます！ (2019年11月15日 10時) (レス) id: 4d3a61d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - 完結お疲れ様です。ラストの方で号泣しました！ほんとに、小説でこんなに涙を流したのは久々です！素敵なお話をありがとうございました。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 42ce589bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年8月20日 21時
